前置詞「through」のイメージ!「across」「over」との違い!!
前置詞には同じような意味でもニュアンスが違うものが多くあります。
なので、日本語主体で覚えていくと思うように使いこなせません!!
私たちが学校の授業で教わった英語は、
日本語と英語を一対一で覚えていく方法なので、
実際に英語を使おうとすると、どれを使うべきか迷ってしまいます。
ですが、日本語と英語は一対一で結べるものではないので、
英語が本来持っているイメージから、相応しい英語を選ぶ必要があります。
中でも位置関係を表す前置詞のイメージは繊細で、
文での使われ方や他の単語との組み合わせによって、
数え切れないほどの幅を広がるのでイメージを掴むことが大事です。
今回はそんな前置詞の中から「through」のイメージをお伝えいたします。
前置詞「through」の基本的なイメージ!!
前置詞「through」のイメージは「空間を通り抜ける」です!!
物理的なもので考えると「トンネル状のもの」や「立体的な空間」などの通過、
抽象的なもので考えると「一塊の時間」や「状況」なども通過します。
せっかくなので、例文を見ながらイメージを掴んでみましょう!!
派生イメージ : 様々な通過
We walked through the mountain.(私達は山を歩いて越えた)
The dog jumped through the window.(その犬は窓を通って飛び込んできた)
これらの文は基本的な通過のイメージです。
山や窓など「物理的な空間」を通過して行っていますよね?
I studied through the night.(私は徹夜で勉強した)
He worked at the shop through the summer.(彼は夏の間その店で働いた)
これらの文も基本的な通過のイメージです。
夜や夏など「時間的な塊り」を通過する意識があります!!
派生イメージ : 終了
She got through the exam.(彼女は試験に合格した)
I’m half through the book.(その本を半分読み/書き終えたよ)
これらの文は試験や関係などの「状況」を通過した結果、
つまり「通り抜けた」のだから「終わった」という意味になります!!
イメージとしては自然な意味の展開になるので簡単ですよね?
基本前置詞「through」と「across」「over」の違い!!
同じように通過を表す前置詞には「across」と「over」がありますが、
細かく考えると、それぞれニュアンスが異なっています!!
・through ⇒ 立体的なイメージの中の通過
・across ⇒ 平面をなぞるイメージで通過
・over ⇒ 上を越えてくイメージで通過
以前「across」や「over」のイメージをお伝えした際に、
平面上の通過は「across」、上の通過は「over」をとお伝えしましたが、
今回の「through」は、立体的なイメージの中を通過していく感覚になります。
⇒ 英会話のための英文法!基本前置詞「across」の意味とイメージ!!
I passed through the river.(川を通過して行った)
I passed across the river.(川を横切って行った)
I passed over the river.(川を越えて行った)
1つ目の文は「through」は「川の中」を通過いく感覚、
2つ目の文は「across」は「川の上(表面)」を横切っていく感覚、
3つ目の文は「over」は「川の上(上空)」をヒョイっと越えていく感覚です^^
こんな風に同じ通過でも、どういう感覚で通過しているのか?
それがこれらの前置詞を使い分ける上で重要なイメージになります!!
どうでしたか?^^
感覚を掴めば凄く簡単そうですよね?
上の例文では、川を使って違いをお伝えしましたが、
それが川以外の空間でも時間でも状況でもイメージは同じです。
使い分けに重要な事は「どういう意識で通過するのか?」だけです!!
もちろん更に細かなルールや禁止事項はありますが、
それを覚えるよりも、自分が感じた感覚で実際に使ってみて、
間違いを繰り返しながら覚えていく事が英会話では何よりも重要です。
なので、間違えても良いので、自分の感覚でイメージを使い分けて、
声を出して練習したり話したりしながら、徐々に身に付けて行って下さいね^^
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※要望が多かったため作りました!良かったら参考にして下さい(^^)
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タグ:前置詞
いつもわかりやすい解説をありがとうございます!
3つの日本語文を英訳してみました。いかがでしょうか?
The sun came through the window.
They went through a stop sign.
They worked through the night.
>Allyさん
こちらこそ、いつも読んで頂きましてありがとうございます。
宿題の答えなのですがこうです↓
・陽光が窓から差し込んできた
・Sun came through the window.
・彼は一時停止を止まらずに通過した
・He went through a stop sign without stopping.
・彼らは夜通し働いた
・They worked through the night.
2つ目の「止まらずに(without stopping)」が無かったのが惜しかったです。
ただ文の構造や前置詞の理解は問題ないので、
この調子で頑張って下さいね(^^)
1 The sun came in through the window .
2 He went through a stop sign without stopping .
3 They worked through the night .
結構悩みました??
ちょっと こじつけかも・・
>momoさん
コメントありがとうございます。
こちらが宿題の答えです↓
宿題の答えなのですがこうです↓
・陽光が窓から差し込んできた
・Sun came through the window.
・彼は一時停止を止まらずに通過した
・He went through a stop sign without stopping.
・彼らは夜通し働いた
・They worked through the night.
気になったのは1つ目の文の「came in」です。
前置詞の後には通常名詞が来ます。
なので「in」の後に「through」が来ることはありません!!
そこ以外はほぼ完璧ですね。
答えは見た後なんですが、取り敢えず作ったやつ載せます。
・陽光が窓から差し込んできた
Sun is coming through the window.
・彼は一時停止を止まらずに通過した
He didn’t stop and went through a stop sign.
・彼らは夜通し働いた
They had worked through all night.
>jjさん
コメントありがとうございます。
答えを見た後ということなので特に大きな問題はなさそうですが、
jjさんの答えをひとつひとつ見て行きますね。
・陽光が窓から差し込んできた
・Sun is coming through the window.
現在進行形にして今まさに差し込んでる様子にしたんですね、OKです。
・彼は一時停止を止まらずに通過した
He didn’t stop and went through a stop sign.
細かいですが、止まらなかった一時停止はどの一時停止かが分かってるので、
限定詞は「a」ではなく「the」の方が良いです。
・彼らは夜通し働いた
They had worked through all night.
過去完了系を使ってますが、
過去完了系は過去のある時点から見てその前の動作になります。
なので過去完了系にすると「彼らは夜通し働いていた」になっていまします。
ここは素直に過去形で大丈夫ですよ。
添削ありがとうございます。とても助かります!
最後のは
They has worked … と現在完了で書くつもりが、投稿して had になってるのに気がつきました。
どうも、過去形と現在完了の使い分けの感覚がピンときません。
あっ、They have … ですね
重ね重ねよく間違う…(笑)
>jjさん
大丈夫ですよ、「have」だろうが「has」だろうが会話では誰も気にしませんw
私も普通に三単元の「s」を忘れたり、
正しくは「a」なので「the」を使ったりもします。
でも、そんな事よりも伝わる事が一番なので気にしすぎないで下さいね!!
>jjさん
過去形は「現在から切り離した過去のこと」です。
現在完了形は「過去の出来事を現在に引っ張り出す感じ」です。
・I went to Kyoto.
・私は京都へ行った
⇒現在と切り離した過去の出来事
・I’ve been to Kyoto.
・私は京都へ行った事がある
⇒過去の出来事を現在に引っ張り出してきてます
こんな感じで捉えると良いですよ。