英会話のための英文法!限定詞「No」の使い方とイメージ!!

 

限定詞 (1)

 

英語には名詞の数や量などを表現するための限定詞というものがあります。

代表的な限定詞としては「The」や「a」や「Some」などがありますが、
英語で名詞の状態を正しく認識し使いこなすためには、
この限定詞が名詞に及ぼす意識をしっかり理解する必要があります。

今回は、そんな限定詞の中から「No」の意識をお伝えしたいと思います。

 

限定詞「No」の意識とイメージを掴もう!!

 

限定詞 (3)

 

限定詞で使われる「No」には言葉の通り「強力な否定」の意識があります。

この単語の「否定」の意識は「0」
つまり「全くない」という意識を名詞に与え、
可算・不加算に限らず多くの名詞とセットで自由に使う事ができます。

せっかくなので簡単な例文をいくつか見てみましょう!!

It’s no joke.(冗談じゃないよ)
She has no brothers.(彼女には兄弟はいません)
There are no foods in the fridge.(冷蔵庫の中には何も無い)

これらの文章を見ても分かる通り、
限定詞「No」は名詞に対して「0」の意識を与えているのが分かりますよね。

 

限定詞「No」と「Not」の違い!!

 

限定詞 (2)

 

限定詞の「No」に近い単語に「Not」があります。

この「Not」も文章に「0」の意識を与えるための単語の1つですが、
今回お話している「”No”との違い」はどこにあるのでしょうか?

少し解説してみたいと思います。

 

まず、限定詞の「No」と「Not」の大きな違いとして挙げられるのは、
「No」は名詞を否定できますが「Not」は名詞を否定できません。

例えば、以下の例をご覧下さい↓

A : Would you like to drink a cup of tea?(お茶はいかが?)
B : No thanks.(いいえ、結構です)

この文章の場合「Thank」は名詞になるので以下のようには言えません。

○ No thanks.
× Not thanks.

代わりに「Not」は動詞などを否定する副詞的な使い方をする事ができます。
※但し「No」も副詞的な使い方もできます。

・Not beautiful.
・Not much.
・Do not.

なので「No」を使うべきなのか、それとも「Not」を使うべきなのか、
その辺は「名詞を否定するのかどうか?」で判断すると分かりやすいと思います^^

 

名詞に影響を及ぼす限定詞のイメージを掴もう!!

 

トラベル英会話 (1)

 

ここで、これまでお伝えした限定詞のイメージを振り返ってみたいと思います。

限定詞が与えるイメージ

1.Nobody(誰も~ない)
2.Anybody(誰でも)
3.Somebody(誰か)
4.Everybody(全員・みんな)

当ブログでお伝えした限定詞のイメージが掴めていれば違いが分かりますよね?

まず、1の「Nobody」ですが、
人の体を表す名詞「Body」に「No」がくっついて、
体が無い。。。つまり「誰もいない」という「強い否定の意識」を持たせています。

次に2の「Anybody」ですが、
限定詞「Any」には「選択の自由のイメージ」がありましたよね?
だから「Body」に「Any」がくっつくと「誰でも(選択)の意識」になります。

⇒ 英会話のための英文法!限定詞「Any」のイメージと使い方!!

続いて3の「Somebody」ですが、
限定詞「Some」には「ボンヤリとしたイメージ」を付与する効果があります。
なので「Body」に「Some」がくっつくと「不特定の誰かの意識」が加わります。

⇒ 英会話のための英文法!限定詞「Some」のイメージと使い方!!

最後に4の「Everybody」ですが、
限定詞「Every」には「全体・全て」の意識を付与する効果があります。
だから「Body」に「Every」がくっつくと「全員・みんなの意識」になってくる!!

⇒ 英語の意識を掴む!全体を現す「All」と「Every」の違い!!

。。。という訳なんです^^

 

これは「Body」だけじゃなくて他の単語でも同じことが言えます。

・Nothing(何も~ない)否定「0」の意識
・Anything(何でも)選択の自由の意識
・Something(何か)ボンヤリとした意識
・Everything(全部)全部の意識

・Nowhere(どこでも~ない)否定「0」の意識
・Anywhere(どこでも)選択の自由の意識
・Somewhere(どこか)ボンヤリとした意識
・Everywhere(どこでも)全部の意識

いかがですか?

学校の授業だけでは、なかなか掴む事ができない、
日本語訳の裏側に隠された「英語本来の意識」を掴む事ができたと思います^^

 

前のページ ⇒ 英会話のための英文法!限定詞「Any」のイメージと使い方!!

次のページ ⇒ 英会話のための英文法!基本的な副詞「So」の使い方とイメージ!

 




※要望が多かったため作りました!良かったら参考にして下さい(^^)


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2 Responses to “英会話のための英文法!限定詞「No」の使い方とイメージ!!”

  1. momo より:

      ( ゜▽゜)/コンバンハ
     限定詞について 実は限定詞って a the だけだと思ってたんですよね・・some やany も限定詞だったんだ!って 既にそこから ビックリでした(@_@)  因みに今日の宿題
     1 Anyone can eat the cake .
    2 Someone ate the cake at all .
    3 No one ate the cake at all .
    因みに anyone helped you . にしたら 皆で寄ってたかって 助けてくれた。何て感じにはなりませんかね?

    • choro より:

      >momoさん

      こんばんは「some」や「any」も仲間ですよー、厳密には違うかもですがw

      さて、宿題の答えなんですが。。。↓

      ・誰でもこのケーキを食べて良いですよ
      ・Anyone can eat the cake.

      ・誰かがケーキを全部食べたみたいです
      ・Someone ate the cake at all.

      ・逆に誰もケーキを全く食べませんでした
      ・No one ate the cake at all.

      こんな感じです、ちょっと簡単すぎましたね♪

       

      因みに「Anyone helped you.」にすると、ちょっとおかしいですね。

      既に助けた誰か「Someone」がいるのに、
      そこで、選択の「Anyone」を使うのは文としておかしいです。

      限定詞の「Anyone」とは非常に相性の悪い文になります。

      ○ I met somebody.(私は誰かに会った)
      × I met anybody.(私は誰かに会った)

      既に会っている「誰か」がいるのに「誰か」を選択することはできません。

      それと同じ理論で「既に誰かが助けた」のなら、
      使うべき限定詞は「Anyone」じゃなくて「Someone」になりますよー!!

       

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