前置詞「across」の意味とイメージ!「over」との違い!!
前置詞は位置関係を表現するための品詞です。
種類がとても多く、ひとつひとつが無数の意味を生み出すので、
「日本語訳」や「用法」で使い方を捉えることは不可能です!!
そこで、重要になってくるのが「それぞれのイメージ」を掴み、
そこから「意味」や「用法」を導き出して使い分けることになります。
今回は、そんな中から「across」のイメージをお伝えしようと思います!!
前置詞「across」の基本的なイメージ!!
前置詞「across」のイメージは「平面を横切る」です!!
前置詞は基本的には「位置関係」を表す品詞ですが、
ほとんどの場合「位置」と「動き」の両方の性質を持っています。
今回の「across」が持っている「位置」と「動き」の意識は以下の通りです。
・位置 ⇒ 横切った向こう側
・動き ⇒ 横切る
但し「across」が「横切るイメージ」を持てるのは平面だけで、
横切れない障害物(山や壁などの立体的なもの)や直線上は横切れません!!
派生イメージ : 横切る・横切った向こう側
The horse went across the plains.(馬が草原を横切った)
There is a bank across the street.(通りを渡った所に銀行がある)
このように、1つ目の例文では「横切っている動き」を表現しています。
また、2つ目の例文では「平面を横切った向こう側の位置」を表現していますよね?
派生イメージ : ~中(端から端まで)
He is across the world.(彼は世界中を旅する)
その「ある場所を横切る」というイメージから、
その場所を「端から端まで」つまり「~中」という意味も生み出しています。
前置詞「across」と「over」のイメージの違い!!
このように「across」には、場所を「横切るイメージ」があるのですが、
同じように「横切る」意識を持つ前置詞に「over」があります!!
例えば、以下の例文をご覧下さい。
The horse went across the plains.(馬は草原を横切った)
The plane went over the mountain.(飛行機は山を越えて行った)
どちらも「向こうへ渡るイメージ」を含んでいますが、
「across」は「平らな場所の表面を横切るイメージ」で、
「over」は「高さを感じながら上を横切るイメージ」の時に使います。
なので、以下のような文章で「across」は使えませんし、
× The plane went across the mountain.
〇 The plane went over the mountain.
また、逆に以下のような文章では「over」は使えません!!
× I rode my bike over Japan.(日本中を自転車旅行した)
〇 I rode my bike across Japan.(日本中を自転車旅行した)
厳密に考えると、日本には山も谷もあるので「平らではない」ですが、
立体感を意識しなければ、地図のように「平ら」と判断する訳なんですね。
ですが、平らな場所でも「across」のように「over」を使うときがあります。
それは、ライン、境界、川などの「上」を越えるときです!!
He passed over the border.(彼は国境を越えた)
He passed across the border.(彼は国境を越えた)
なぜ、ラインや国境などは平らでも「over」を使えるのかと言うと、
それれを越える際には「高さを感じることもできる」からです!!
つまり、平らな面の「表面を沿って横切る場合」は「across」で、
立体的でも平らな面でも「上を越えて横切る場合」は「over」も使える!!
。。。という訳なんです。
上のイラストを見て頂ければ両者のイメージが掴めるのではないでしょうか?
このように、前置詞はイメージを浮かべて感覚を掴む事が大事です!!
なので、前置詞を使う際には「そのイメージ」をしっかりと掴み、
そして掴んで終わりではなく、実際に話してイメージを定着させていって下さい。
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※要望が多かったため作りました!良かったら参考にして下さい(^^)
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タグ:前置詞
前置詞がどうも苦手でどうにかならんかなぁと思って
こちらのブログにたどりつきました。
うむぅ・・・・・・・
理解はできるような・・・むずかしい^^;
その他のページも拝見させていただきますね
ご紹介ありがとうございました。
>みるくこーひーさん
コメントありがとうございます。
前置詞は本当に難しいですよね^^;
あまり細かく考えたり決め付けすぎると逆に不自由になってしまう部分もあるので、
使いながら間違えを繰り返して徐々に覚えていくのがいいと思います。
私も普通にしょっちゅう間違えてますよw
口から出した後に「あ、これはこっちの前置詞の方が良かったかも」
。。。なんてことがよくあります!!
なんとなく概念を掴んだら後は練習あるのみですね♪