前置詞「at」の意味とイメージ!「in」「for」との違い!!

 

前置詞 (2)

 

前置詞は、文中で「物事の位置関係を表す品詞」です。

位置関係を表す単純な品詞なのですが、単純なだけに多くの用法があります。

そして多くの用法を持つだけに、
一つずつその用法を覚えていく事は困難です!!

そこで、前置詞を覚える時に役立つのがイメージになります。

イメージを掴む事ができれば、イメージから用法を考える事ができるので、
ひとつひとつの意味や用法を覚える必要はありません!!

今回は、そんな前置詞の中から「at」の意味とイメージをお伝えいたします。

 

前置詞「at」の基本的なイメージ!!

 

前置詞 (4)

前置詞「at」のイメージは「点」「地点」です!!

ボンヤリとこの辺りとかそういう意識ではなく、ピンポイントでここ!!

。。。で使われる前置詞で「時」「場所」「能力」「方向」など、
様々な「点」をピンポイントで指し示す際によく使われます!!

せっかくなので、そのイメージを例文で見て行きましょう。

 

派生イメージ : 様々な点(時)

I woke up at 10.(10時に起きた)
We jumped at the same time.(私達は同時に跳んだ)
I was in school at that time.(あの時私は学校にいた)

時を表す「at」は、時間軸上のその瞬間をピンポイントで指す意識です。

10時に起きた、同時に跳んだ、その時学校にいた。
どれも「ピッタリその時にそれが起こった」というニュアンスになります。

 

派生イメージ : 様々な点(方向・場所)

He looked at me.(彼は私を見た)
He kicked at the ball.(彼はボールを蹴った)
They laugh at their teacher.(彼らは担任を馬鹿にしている)

方向を表す「at」は、その方向一点をピンポイントに指す意識です。

私を見た、ボールを蹴った、担任を馬鹿にする、
どれも「ピッタリその方向」を指すニュアンスになってますよね?

 

We met at the park.(私達は公園で会った)
She is at the school.(彼女は学校にいる)

場所を表す「at」は、その場所一点をピンポイントに指す意識です。

公園で会った、学校にいる
どちらも「ピッタリその場所」を指すニュアンスになっています。

 

派生イメージ : 様々な点(能力・性質・状況)

He is good at English.(彼は英語が上手です)
I got my watch at good price.(私の時計はお買い得でした)
Water boils at 100 degrees Celsius.(水は摂氏100度で沸騰する)

これらの「at」は、数あるものや程度の中からピンポイントに指す意識です。

「英語が上手」「お買い得な価格」「摂氏100度」、
どれも「ピッタリそれ」を指すニュアンスになっていると思います。

 

2

 

ここで紹介した以外にも「at」には、様々な点のイメージがあり、
ピンポイントで「一点」を表すニュアンスで使われる前置詞になります!!

なので、英語を使っている際に実際に「at」と出会った時に、
その英文のシチュエーションや用法からイメージを強くしていくと良いですよ♪

 

場所を表す「at」と「in」の違い!!

 

前置詞 (3)

 

前置詞「at」を勉強していると、よく言われるのが「in」との違いです。

例えば。。。

He is at the school.(彼は学校にいます)
He is in the school.(彼は学校にいます)

この2つは日本語訳だけで考えると同じような意味に捉えられますが、
前置詞「at」は「地点」、「in」は「位置」を表していてニュアンスが違います。

He is at the school.(彼は学校にいます) ← 地点
He is in the school.(彼は学校にいます) ← 位置

この「at」と「in」は「地点」と「位置」の意識が分かりやすいのが以下の例です。

・at home(家にいる)
・in the house(家にいる)

この2つはどちらも「家にいる」という意味ですが、
1つ目の「home」は「建物」という概念がないので地点になりますが、
2つ目の「house」は「建物」なので「その中」と言いたいならば「in」を使います。

つまり「点を表す”at”」と「位置を表す”in”」の使い分けは、
その場所を「容器として捉えるか、地点として捉えるか」で使い分ける訳です。

 

方向を表す「at」と「for」の違い!!

 

前置詞 (6)

 

また「at」は「for」と共に「look」とセットで使われますが意識が違います。

例えば。。。

She looked at me.(彼女は私の方を見た)
She looked for me.(彼女は私を探した)

前置詞「at」の意識は「点」つまり上の文章だと「私という点」を指しますが、
一方の「for」の意識は「方向」つまり上の文章だと「私の方向」です!!

前置詞「for」の「私の方向の意識」だと、
私をピンポイントに見ている訳ではないので「探す」になるという訳です!!

 

前置詞「at」の「点」のイメージ!!

 

前置詞

 

最後に「at」の「点の意識」が最もイメージしやすい例をお伝えします。

例えば以下の文をご覧下さい。

He is at the school.(彼は学校にいる)

この文章では「地点」を表して「彼が学校の所にいる」という意味です。

つまり彼がいる学校に近づけば、彼が段々と見えてきますが、
近づかずに遠くから見ると「彼自身」は「小さな点」にしか見えないですよね?

3

このような「前置詞の位置の意識」は、他の前置詞でもあります。

なので必ずイメージを掴んで、理解し練習して自分の物にして行って下さいね。

 

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※要望が多かったため作りました!良かったら参考にして下さい(^^)


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4 Responses to “前置詞「at」の意味とイメージ!「in」「for」との違い!!”

  1. momo より:

      1 彼は英語が上手い・・能力
      2 彼はそれを その 店で買った・・位置 場所
      3 彼は前のドアから入った・・位置
      4 最初は 誰も信じてくれなかった・・時間

    • choro より:

      >momoさん

      コメントありがとうございます!!

      ・He is at the school.
      ⇒彼は学校にいる(地点)

      ・He is good at English.
      ⇒彼は英語が上手い(能力やスキルを指す)

      ・He bought it at the store.
      ⇒彼はそれをあのお店で買った(地点)

      ・He entered at the front door.
      ⇒彼は正面から入った(地点)

      ・No one believed me at first.
      ⇒最初は誰も私を信じてくれなかった(時点)

      全部、点の感覚があるのが分かりましたか?(^^)
      前置詞「at」は、この点の感覚を大事にしてイメージして下さいね。

  2. jj より:

    なんとか、2日分の宿題を通勤電車の中で終える事ができました。

    ・He is good at English.
    彼は英語が得意です。

    ・He bought it at the store.
    彼はお店の方でそれを買った。

    ・He entered at the front door
    彼は玄関から入った。

    ・No one believed me at first.
    最初は誰も私を信じなかった。

    2問目の和訳は、とょっと日本語変かなぁ?と思いますが、そんな雰囲気ということで…(笑)

    • choro より:

      >jjさん

      コメントありがとうございます。

      今回の宿題は和訳問題じゃないですよ!!
      どういうニュアンスの文か?。。。という問題です(前置詞の意識を尋ねてます)

      ・He is at the school.
      ⇒彼は学校にいる(地点)

      ・He is good at English.
      ⇒彼は英語が上手い(能力やスキルを指す)

      ・He bought it at the store.
      ⇒彼はそれをそのお店で買った(地点)

      ・He entered at the front door.
      ⇒彼は正面から入った(地点)

      ・No one believed me at first.
      ⇒最初は誰も私を信じてくれなかった(時点)

      2問目は「日本語変」というか、意味が間違っちゃってますね(^^;)

      ・He bought it at the store.
      ・彼はそのお店でそれを買った

      こういう意味なので「彼はお店の方でそれを買った」のように、
      前置詞「at」の地点が「お店の方」のようにボヤッとした感じでは困ってしまいます。

      でも、日本語ではそれでも意味が通じるので、そんな雰囲気は感じられます(笑)

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