英会話学習法!教材の音声を使ってリスニング力を鍛えよう!その2
前回は教材や音声を使ったリスニングの学習法を紹介しました。
リスニングをする際にまず一番最初に注意すべき点、
それは文章の前半部分に意識を置くということでしたね♪
英語は文章の前半に大事な情報がくる日本語と違い、
文の前半に大事な情報がくる言語です。
なので、英語を聞く際には文章の前半に注目することが大事です。
今回は実際の英会話で使われるリエゾンについての学習法を紹介します。
学校では教えてくれない英語の法則
実際にネイティブと英語を話していると、きれいに固められた英語ではなく、
前後の音がくっついて全く違う音に聞こえる「リエゾン」というものがあります。
このリエゾンは、本当に多くの英語学習者を悩ませる英語独特の法則で、
日本人が映画などで知ってる単語なのに英語が聞き取れない要因になります。
リエゾンと言われてもよくわからないと思いますので日本語に例えてお話します。
例えば漢字で「今」という漢字と「日」という漢字がありますよね?
これをそれぞれ普通に読むと、
今 = 「いま」または「こん」
日 = 「にち」または「ひ」
と読みますが、この2つが合わさると、
今日 = 「きょう」
になります。
これは日本人には当たり前ですが、外国人にとっては不可解な法則です。
だって、今(いま、こん)、日(にち、ひ)と覚えたのに、その2つが合わさると、
音が「いまにち」でもなく「こんひ」でもなく、「きょう」になるんですよ?
日本語に慣れ親しんでいない外国人にとっては理解不能ですよね?
漢字の場合はこんな感じですが、英語にもこれに似た現象があります。
例えば以下の文を単語一つ一つ覚えた通りに発音すると、
When I get out of a bed. = (音)When I get out of a bed.
になりますが、実際のネイティブの会話では以下のようになります。
When I get out of a bed. = (音)Whenai…getautova…bed.
といった感じに聞こえます。
これは漢字の読み方を覚えた外国人が漢字が2つ合わさると混乱するのと一緒で、
一生懸命単語の発音を一つ一つ覚えた日本人を悩ます英語の音の法則です。
本当にこの法則は、辞書にも参考書にも教科書にも問題集にも載っていなくて、
学校の先生も教えてくれない(というか教えられない)英語の法則なんですよね。。。
分かりやすい例で言うと「Thank you.」もこの法則でくっついた英語になってます。
他にも「get in」や「not at all」や「need it」や「an apple」などなど、
普通によく使う英語でも、前後の単語の繋がりで音がどんどん変わります。
特にカタカナ英語に慣れてしまっている日本人にはリエゾンは厄介なんですよね^^;
英語の音の法則の勉強の仕方
さて、そんな英語の法則の勉強方法なのですが、どうしたらいいのでしょうか?
答えは単純明快で英語の音に慣れる
。。。それが一番です!!
日本語でいう漢字の読み方に色々なパターンの読み方があるのと同じように、
リエゾンにも、この音とこの音ならこの音になるみたいなパターンがあります。
ですが、それを覚えるのは日本語で漢字の読み方を全部覚えるのと同じで、
一つ一つ潰していくのは、一生かかってもできないと言って良いと思います。
もちろん一つ一つパターンを潰していくこともできなくはないですが。。。
もの凄く膨大な時間がかかるので、そのアプローチは辞めた方がいいです。
だって、単語と単語の組み合わせは無限にありますから。。。^^;
ですが、一つ一つ潰さなくてもなんとなくニュアンスを掴むことは簡単です。
実際、私達も読めない漢字でもなんとなく読み方が分かる時がないですか?
英語のリエゾンを掴む感覚は、それに非常に近いです。
私達が始めて見た漢字の組み合わせでも、なんとなく漢字が読めるのは、
今までにそれに近い漢字の組み合わせを沢山見て聞いてきたからです。
それと同じでリエゾンも、英語の表現と数多く出合い音を意識することで、
そのニュアンス、英語の法則を何となく掴み取ることができるようになります。
だからこそ「英語を沢山聞いて引き出しいっぱいにする事」が大事なんですね。
英語の引き出しをいっぱいにすることの大切さ↓
⇒ 英会話学習法!教材の音声を使ってリスニング力を鍛えよう!その1
そうは言っても、闇雲に意識せずリエゾンを身に付けようと思っても難しいです。
そこでお薦めの方法があるのですが、それは「数当てゲーム」です。
例えば先ほどの「When I get out of a bed.」は全部で7語の単語ですが、
これをリエゾン込みで音で聞くと「Whenai…getautova…bed.」。。。と、
慣れていないとたったの3語くらいに聞こえてしまいます。
このようなリエゾン込みの、ネイティブが自然に話す英語を聞いて、
いったい全部でいくつの単語で構成されているのか?
それを数える数当ての練習をすることで、この厄介なリエゾンに慣れて、
それぞれの音がなんという単語で構成されているのかが見える様になります。
その際は意味を理解しようとする必要はありません!!
あなたが持っている英語教材や海外ドラマでスクリプトが在るものを利用し、
ただの数を当てるゲームだと思って、最初はトライしてみてください!!
自分が音を聞き取れているのか?こんな簡単な単語だったのに分らなかった、
。。。などなど、見えてくる上にリエゾンの法則が分かってきて楽しくなりますよ^^
英語の法則!!リエゾンを理解する前に!!
そんな英語の法則(リエゾン)ですが、その勉強の前に大事なことがあります。
それはリエゾン無しの英語(一般的な教材)を聞き取れるようになることです。
数当てをするにしても、リエゾンや話している内容を理解するにしても、
くっついていない英語の音を聞き取って理解できなければ意味がありません。
例えば先ほどの「Whenai…getautova…bed.」とリエゾンありの音で聞いて、
元の文章が分ったとしても文章の意味が分からなければダメですよね?
リエゾンのニュアンスを掴む練習は必要ですが、
元々の正しい英語の発音の文章がリエゾンを聞いてイメージできなければ、
英語を理解することは難しいんです。
なので、まずは基礎的な英語の音を練習するのが大事です。
前回、前々回と『英語ぺらぺら君』のレッスン1、2の音声を使ってたので、
引き続き『英語ぺらぺら君』で、リエゾン無しの英語を聞いてみましょう。
【英語ぺらぺら君 レッスン3】
この『英語ぺらぺら君』はリエゾンの勉強ではなく崩れていない英語ですが、
ネイティブが自然に話す「リエゾンの英語」を理解するためのステップとして、
先にこういった音声で英語の音を聞き取れるようになる必要があります。
では、次にリエゾン有りの英語を少し聞いてみましょう。
せっかくなので、あの大ヒット映画の「アナ音雪の女王」のトレイラーから、
子供向けのな映画なのでリエゾンは少ないですが、少し使われていましたね。
※分かりやすいところだと1分7秒くらいにリエゾンが使われています
こんな感じで洋画や海外ドラマには普通にリエゾンが使われていますが、
これを理解できるようになるには、基本の聞き取りができる必要があります。
実際、リエゾン自体は映画やドラマで無料でいくらでも聞く機会があるので、
その前に英語ぺらぺら君のような教材や基本的なリスニングで、
はっきりとした崩れていない英語を聞きとることを目指すようにしましょう。
何事も慌てず基本からコツコツやっていくのが大事です^^
ちなみに私は普段は英語教材やNHKラジオなどの崩れてない英語を勉強に聞いて、
リエゾンのニュアンスは娯楽で映画などを見るついでに掴むようにしてます。
あとは実際の会話の中でですね。
学校や試験などでは聞く事の少ない「英語の法則(リエゾン)」ですが、
実際に海外で生活したりネイティブと話す際には知っておく必要があるので、
基礎がしっかり聞き取れるようになったら、数当てから初めてみてくださいね♪
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※要望が多かったため作りました!良かったら参考にして下さい(^^)