前置詞「with」の意味とイメージ!「by」との違い!!

 

前置詞 (4)

 

前置詞は数ある品詞の中でもイメージが最も重要な品詞の一つです!!

その理由は、前置詞が生み出す意味や用法は、
それぞれの前置詞が持つイメージに強く結びついており、
そのイメージが文中で様々な働きをするからです。

なので、前置詞を上手に使いこなす際ためには、
意味や用法からではなくコアのイメージを掴むことが重要になります。

今回は、そんな前置詞の中から「with」の意味やイメージをお伝えします。

 

前置詞「with」の基本的なイメージ!!

 

 

前置詞「with」のイメージは「共に」です!!

日本語では「一緒」「~と」などと訳されることが多い「with」ですが、
その言葉以上に様々な「お供」を表現してみせるのが特徴です。

分かりやすく、例文を見ながらそのイメージを掴んでみましょう!!

 

派生イメージ : お供

He had no money with him.(彼は持ち合わせがなかった)
Tom goes out with Mary(トムはメアリーとデートします)
I like whisky with water.(ウイスキーの水割りが好きです)

これらの文は「with」の基本的な使い方です。

どの文章も「お供」が意識されていますよね?

日本語の「一緒」よりも、はるかにバリエーションが豊かで、
単純な所持や付帯以外も「with」に含まれるのが特徴です。

Wisdom comes with age.(年を取るにつれて人は賢くなる)
I got to like my new job with time.(時間が経つほど仕事が好きになった)

上の例文では時の流れと成長が伴っていますね。

時間が進んで行くこととの同時性が感じられるのではないでしょうか?

 

派生イメージ : 道具・手段・材料

I wrote my name with a pencil.(鉛筆で名前を書いた)
I took the picture with my camera.(カメラでその写真を撮った)
I cooked dumpling made with butter.(私はバターを練りこんだ生地を作った)

これらの文からは、道具や材料などとの「共存」が感じられると思います。

 

前置詞 (2)

 

派生イメージ : 原因を表して

He was silent with shame.(彼は恥ずかしくて言葉も出なかった)
The puppy was shaking with fear.(その子犬は恐怖で震えていました)

これらの表現では原因と結果がつながっていますよね?

原因(恥ずかしくて)―結果(黙る)、
原因(恐怖)―結果(震える)と「原因と結果が伴っている」と思います。

 

 

基本前置詞「with」と「by」の違い!!

 

前置詞 (1)

 

何か道具や手段を使う際には「with」の他に「by」もよく使われますが、
それぞれの前置詞では、そのニュアンスが異なります!!

・with ⇒ 道具(何を使って行うのか)
・by  ⇒ 手段(何によって行うのか)

分かりやすい例をあげると「道具と手段の違い」です。

【道具】ペンで書く   ⇒ write with a pen
【手段】ペンで書かれた ⇒ written by pen.

なので、例えば「電車で行く」と言いたい場合は。。。

・go by train(電車で行く)

。。。と言いますよね?

その理由は「電車で行く」は「手段」であって「道具」ではないからです。

反対に「私のカメラで写真を撮る」と言いたい場合は。。。

・take photo with my camera(カメラで写真を撮る)

。。。と言います。

その理由は「私のカメラ」は「道具」であって「手段」じゃないからです。

 

更に分かりやすく「道具」と「手段」の概念を区別するとこうです。

The window was broken with a stone.(窓は石で割られた)
The window was broken by stone.(窓は石で割られた)

この2つの文章の「ニュアンスの違い」なんとなく分かりますよね?

最初の文は「窓を割った誰かと石」がセットなのに対し、
次の文は「何によって割られたのか?」に主眼が置かれています!!

なので「with」は「誰かが意図的に割った感じ」が「by」より強いです。
もしかしたら「by」のは「たまたま石が当たってしまった」のかもしれません。

 

ちょっと難しかったですかね?^^;

ですが「with」の「お供のイメージ」が分かれば理解できると思います。

前置詞の「with」には、必ず「共存」が求められますが、
一方の「by」は「手段」なので、そこに「共存」は求められません!!

つまり逆を言うと「手段」の「by」を用いる場合、
話者の頭の中には、それ以外の手段も浮かんでいるというわけです。

・by bus ⇒ 他の手段「taxi、train、bikeなど」も考えられる

ですが「with」の場合は、それ以外の選択肢はありません、
その理由は「その行動と道具などが共存しているイメージ」があるからです!

なかなか難しい意識の使い分けなので一回では覚えられませんが、
文中で「with」が使われていたら「何かとセットだ」と覚えておいてくださいね。

 

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※要望が多かったため作りました!良かったら参考にして下さい(^^)


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2 Responses to “前置詞「with」の意味とイメージ!「by」との違い!!”

  1. ぐーりこ より:

    ちょろさん、遅れながらもお世話になっています。
    今日は皆様の「お手本」の回答がないので緊張します…。

    ・あなたに賛成です
    I agree with you.

    ・友達とバスで駅へ行きました
    I went to the station by bus with my friend.

    ・自分の目で確かめなければならない
    I must make sure with my own eyes.
    (自分で決意してるっぽいので、have to ではなく must にしました)

    • choro より:

      >ぐーりこさん

      コメントありがとうございます。

      ・あなたに賛成です
      ・I agree with you.

      ・友達とバスで駅へ行きました
      ・I went to the station by bus with my friend.

      ・自分の目で確かめなければならない
      ・I must make sure with my own eyes.
      (自分で決意してるっぽいので、have to ではなく must にしました)

      どれも大正解です。

      ・自分の目で確かめなければならない
      ・I’ll have to see it with my own eyes.

      最後は普通にこれでも良いですよ、でも、ぐーりこさんのでもOKです!

       

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