前置詞「from」のイメージ!「made from」「made of」の違い!!

 

前置詞 (1)

 

前置詞は文中で位置関係を表現するための品詞です。

この前置詞の中には単純な位置だけでなく、同時に動きを感じさせるものが多く、
そういった動きも含めてイメージでニュアンスを掴む事が重要です。

当ブログでは、これまでにも数多くの前置詞をご紹介してきましたが、
今回は、そんな前置詞の中から「from」のイメージについてお伝えいたします。

 

前置詞「from」のイメージ!!

 

前置詞 (2)

 

前置詞「from」のイメージは「起点から」です!!

この前置詞「from」の最大の特徴は、なんと言っても「その動き」にあり、
位置ではなく「起点から来る感覚」を連想させる点にあります。

また、その「起点から来る感覚」は様々なニュアンスを生み出します。

せっかくなので、いろいろな例文を見ながら感覚を掴んでいきましょう!!

 

派生イメージ : 起点

I walk home from station.(私は駅から歩いて帰ります)
He goes from NY to LA.(彼はニューヨークからロスへ行きます)

この2つの例文は典型的な起点から離れるイメージですね^^

まずは「駅という起点」次は「ニューヨークという起点」
こんな風に起点からどこかへ向かうイメージが正にピッタリです!!

 

I work from Monday to Friday.(月曜から金曜まで仕事です)
I play the piano from childhood.(私は子供の頃からピアノを弾いています)

これらの文は場所ではなく時間を起点にしています。

まずは「月曜という起点」次は「子供の頃という起点」
こんな風に起点から来るイメージがピッタリ当てはまります!!

 

From a child’s point of view.(子供の立場で見れば)

この文は「立場を起点」に、そこからの視点で眺めています。

これも起点から離れる意識にピッタリ当てはまりますよね?^^

 

Wine is made from grapes.(ワインは葡萄から作られます)
Cheese is made from milk.(チーズはミルクから作られます)

この2つの文も簡単ですね。

どちらも起点「ワインから」「チーズから」、
物事の最初にある「起点から来るイメージ」があります。

I know how to do it from my experience.(どうやるべきか経験上知ってるよ)

この「起点のイメージ」は上の文のように根拠も表せます。

理由は、言うまでもないと思いますが「根拠は起点」だからです!!

 

このように様々な起点に使える「from」ですが、
上の使い方をひとつひとつ覚えていく必要はありません!!

前置詞の「from」が持っている「起点から来るイメージ」、
これさえあればいくらでも応用が利きますし、難しくないと思います!!

 

派生イメージ : 判断

He knows right from wrong.(彼は善悪が判断できる)
Japanese is different from Chinese.(日本語と中国語は違います)

このイメージは根拠を基に判断しているのが分かりますね。

先ほどの根拠を示す意識の応用です!!

 

こんな風に「from」は、とてもよく使われる前置詞です。

でも、どれも変に意識をせずに使っていけば問題なく使えると思います!!

 

前置詞「from」と「of」の違い!!

 

前置詞

 

ここでは「be made from」と「be made of」の違いをご紹介致します!!

これらのフレーズは、材料を表現する際によく使われますよね?

例えば以下の文のような感じです。

Cheese is made from milk.(チーズはミルクから作られます)
The desk was made of wood.(その机は木でできています)

学校では、この違いは「完成形から材料が一目で分かる物」と教わりました。

 

それを、もっと突き詰めて考えると以下のようになります↓

・be made from ⇒ 起点を表す
・be made of   ⇒ 起源・分離(off)を表す

最初の「from」は、最終的な形がどうなろうと起点を指します!!
一方「of」は、「分離=off」して出処が見えるような時に使われる形です!!

 

前置詞 (4)

 

前置詞 (3)

そう考えると「完成形から材料が一目で分かる物」で区別する!!

この考え方もあながち間違いではなく、大雑把ではありますが的を得ています^^

 

更に死因を表す際の「die from」と「die of」を考えると以下のようになります。

・die from ⇒ 間接的な死因
・die of   ⇒ 直接的な死因

例文で説明するとこうですね。。。

My uncle died from a traffic accident.(私のおじは交通事故で亡くなった)
My uncle died of a traffic accident.(私のおじは交通事故で亡くなった)

どちらも交通事故が死因ですが「from」は「起点」をイメージさせる前置詞です。

恐らく「from」は、事故が原因で後遺症などが残って亡くなったのでしょう、
そして一方の「of」は、その場で即死だったのかもしれません!!

なので「of」の方が「from」よりも直接的な死因の印象を受ける訳です!!

もっと分かりやすい例をあげるとこうですね↓

a man of Japan (日本出身)      ⇒ 起源(直接的な表現)
a man from Japan (日本から来た人) ⇒ 起点(間接的な表現)

。。。とはいえ、死因を差す際の「die from」「die of」は、
実際、通常はそこまでこだわって使い分ける必要はそんなにないと思います!!

 

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※要望が多かったため作りました!良かったら参考にして下さい(^^)


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7 Responses to “前置詞「from」のイメージ!「made from」「made of」の違い!!”

  1. jj より:

    ・私は子供の頃から英語を勉強しています
    I study English from childhood.

    ・彼の家からの景色は素晴らしい
    The view is fantastic from his house.

    ・その家は道路から引っ込んだところにある
    The house is back from the street.

    でどうでしょ?

    • choro より:

      >jjさん

      コメントありがとうございます。

      ・私は子供の頃から英語を勉強しています
      ・I’ve studied English from childhood.

      ・彼の家からの景色は素晴らしい
      ・The view is fantastic from his house.

      ・その家は道路から引っ込んだところにある
      ・The house is back from the street.

      こんな感じですね、一問目は継続しているので現在完了形がお薦めです。
      二問目の「fantastic」は良いですね。

      私は「beautiful」で考えてましたが、
      なんとなくjjさんが考えた「fantastic」の方が感動が伝わる気がします!!

       

  2. ぐーりこ より:

    ちょろさん、こんにちは。
    冬が近づきつつある今日このごろです。

    ・彼の家からの景色は素晴らしい
    ・It is wonderful the view from his house is.

    私は↑にしました。”wonderful” を早く伝えたいなーと思って。
    これでも良いでしょうか?

    • choro より:

      >ぐーりこさん

      コメントありがとうございます。

      ホント冬が近づいてきて布団から出るのが日に日に辛くなってますね。

      さて、宿題の答えですが、

      ・彼の家からの景色は素晴らしい
      ・The view is wonderful from his house.

      これが一番スッキリしてる気がします。

      送ってくれた答えももう少しスッキリできそうですね。

      ・It is wonderful the view from his house is.
      ⇒It is wonderful view from his house

      こんな感じでしょうか。。。

      冬は空気も澄んでいるので、ますます景色が綺麗に見えそうですね。

       

  3. ぐーりこ より:

    ご回答ありがとうございます。
    そうか~、It is wonderful view from his house.
    で、ちゃんと通じるんですね。
    どうも文法的に完璧にしないと! と思ってしまいます…。

    冬のきりっとした寒さは、気持ちも引き締まる感じがしますよね。
    これからの季節ご自愛ください。
    今回もありがとうございました。

    • choro より:

      >ぐーりこさん

      そうですね、あ、でも「the」が抜けていました。

      ・It is the wonderful view from his house.

      ・彼の家からの景色は素晴らしい
      ・The view is wonderful from his house.

      この文は説明型の文なのでこういう構造で成り立っています

      ■説明型:主語+動詞+説明語句(説明語句+修飾語句)
      ・The view / is / wonderful / from his house.

      これを書き換えるとこんな感じ↓

      ■説明型:主語+動詞+説明語句(説明語句+修飾語句)
      ・It / is / the wonderful view / from his house.

      文の構造としては正しい文になります。

      仮主語の「it」を使うなら、ぐーりこさんみたいな文ですね。

      ■説明型:主語+動詞+説明語句(説明語句+修飾語句)
      ・It / is / wonderful / the view from his house is.

      結局、文の構造としては崩れていないのでどれも伝わると思いますよ。

       

  4. ぐーりこ より:

    丁寧なご説明ありがとうございます。
    なるほど! 違いが分かりました。
    そしてこのような短いことを伝えるなら、
    大仰に It is~ とか言わなくても、
    確かに The view is ~ と言うのが自然だな、と思いました。
    いつも感謝です。

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