英会話での英熟語!リスニングと発音はリエゾンに注意しよう!!
前回・前々回と英語の熟語についてお話してきました。
熟語は単語と単語が組み合わさってニュアンスが生まれたものますが、
その熟語を覚える際には、知識としてそれぞれの単語単体の深い理解と、
熟語の意味の暗記の両方が重要になってきます。
なぜなら、ニュアンスなどのイメージの知識と暗記の2つが揃って、
始めて真の意味で熟語が理解できて使えるようになるからです。
今回はそれに加えてもうひとつの落とし穴、
英熟語をリスニングする際や話す際に重要なリエゾンについてお話します。
英熟語の理解には知識と暗記が重要
英熟語を理解するには、知識と暗記が重要です。
英熟語は同じ熟語でも使われる文章によって様々なニュアンスをとります。
つまり逆を言うと、
暗記だけで覚えた英熟語は、暗記した文章と同じような文には使えますが、
違う文章に使われている際には、理解ができなくなってしまいます。
なので、それぞれ単語単体の意味やニュアンスから、
熟語がどういう意味やニュアンスを持つのか予想する力が必要です。
例えば「take on」という熟語、
これは、日本語訳で考えると「引き受ける」「雇う」「相手する」など、
文章によって様々な意味・ニュアンスを持ちます。
He took on extra work.(彼は残業を引き受けた)
I’m going to take on more workers. (もっと多くの労働者を雇うつもりだ)
I’ll take you on at tennis. (テニスでひと勝負しよう)
こんな感じで、使われる文によって意味が変わります。
これを暗記で覚えようとすると、ひとつひとつ意味を覚えなくてはなりませんが、
「”take”と”on”、それぞれの単語単体の意味やニュアンス」が掴めていれば、
意味をひとつひとつ覚えなくても、感覚的に意味を予測できるようになります。
具体的にはこんな感じです。
今回使われている動詞「take」のニュアンスは、
目の前のものを「ひょいと手に取る」ようなイメージです。
そして前置詞「on」のニュアンスは、
「何かの上に乗っかっている」というイメージです。
このそれぞれのニュアンスをを知識として感覚的に掴むと、
手にとって上に乗っけるになります。
。。。だから「(残業を)引き受ける」イメージ、
。。。だから「(従業員を)雇う」イメージ、
。。。だから「(あなたの)相手をする」イメージ、
こんな感じで「take on」=「引き受ける」「雇う」「相手する」などという意味になり、
ひとつひとつの意味を覚える必要なく、熟語を使えるようになるというわけです。
⇒ 動詞と前置詞の組み合わせ!英会話に必要な英熟語を暗記しよう!
熟語はリエゾン(リンキング)に注意!!
さて、そんな風に英単語同士の組み合わせで意味が変わる熟語ですが、
英会話や聞き取りの際にもうひとつ注意すべき点があります。
それはリエゾン(リンキング)です。
日本語では話す際に前後の単語の音がくっつくことはありませんが、
英語では前後の単語の音同士がくっついて、
単語単体とは全く違った音になることがよくあります。
具体例としては。。。
What are you talking about?
無理やりカタカナで音を書くと「ワタァーユートーキンガバウトゥ?」
。。。と、こんな感じで音と音がくっついて聞こえます!!
このように、元々単語単体は簡単で聞き取れるのに、
くっついてしまったせいで聞き取れなくなってしまい、
簡単な英語の組み合わせの文なのに分からなくなってしまう。。。
そんなことがよく起こります。
その際、熟語のニュアンスを掴めていれば、何となく文の意味が分かりますし、
もしかしたら「熟語が使われているのかな?」と、考えることもできますが、
熟語を知らないと「違う単語なのでは無いか?」と、考えてしまうことあります。
これは、とても悩ましい問題で、その判断を下すには、
英単語の意味の理解、熟語の意味の理解、文法の理解、リスニング力など、
全ての英語の能力が高いレベルでないダメで、
更に知識として知っているだけでなく、使えるレベルでないと判断できません!!
リエゾン(リンキング)の解決策は?
では、そんなリエゾンに対する解決策はどうすればいいのでしょうか?
それは、教科書通りの英語をたくさん聞く事、
そして教科書通りではない「生きた英語」をたくさん聞く事です。
そのやり方としては、
まず、教科書通りの英語のリスニングで単語や熟語の音と意味や使い方を学習し、
知識としての英語力や表現のパターンを増やします。
その後に映画やドラマなどで実際の会話を聞きスクリプトで確認し、
そこで知識としての英語がリエゾンを含むとどういう変化になるのか?
。。。といった法則を掴むようにしましょう。
リエゾンの法則自体は、そこまで多くあるわけではないので、
元々の正しい音を理解した後でも簡単に掴めます。
よく「生きた英語でリスニングをやりなさい」という話を聞きますが、
教科書通りの丁寧な発音の英語さえ理解できない人が、
「いきなり生きた英語で勉強するのは間違い」だと私は思います。
最終的にはリエゾンを含んだ英語らしい発音の英語を聞く必要はありますが、
単語や熟語単体の意味すら掴めない人がそれをやるのは無謀です!!
リエゾン(リンキング)自体は焦らなくても後で身に付けられますので、
じっくり焦らず、単体の単語や熟語の意味や音を掴むようにしてくださいね^^
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※要望が多かったため作りました!良かったら参考にして下さい(^^)