英会話のための英文法!限定詞「a」の持つイメージと使い方!
英語には文中で名詞の前に置かれる「The」や「a」などの限定詞があります。
前回の記事では「The」のイメージや意識についてお伝えしました。
限定詞「The」は「a」に比べるとイメージが掴みやすく、
日本語の中でも使われる事があるので、比較的意識を理解できたと思います。
今回は同じ限定詞でも、日本語には無い限定詞「a」について解説していきます。
限定詞「a」のイメージを掴もう!!
限定詞「a」のイメージは「1つのものだけど1つに定めないこと」です!!
。。。「ん?なんじゃそりゃ?」って感じですが、
“a”が修飾する名詞は「”任意のモノ”ですが”特定のモノ”ではない」ということです。
ややこしくて訳分からないですね。。。^^;
なので例文をあげて、その意識を捉えてみたいと思います。
まずはこの例文を見てみてください↓
Mary is a cute girl.(メアリーは可愛いです)
この例文を読むと「メアリーが可愛い」という事が分かりますよね?
ですが「可愛い女の子」は他にもたくさんいます。
つまり、メアリーは「可愛い女の子の1人」ですが、
世の中にいる「可愛い女の子」の中でも「特定の可愛い子」ではない!!
。。。ということが言えます。
では、次に以下の文を見てください↓
This is a gift which my boyfriend gave me.
(これは彼氏が私にくれたプレゼントです)
この例文を読むと「そのプレゼントは彼氏が私にくれた物」と分かります。
ですが「彼氏がくれたプレゼント」は他にもあるかもしれません。
つまり、この文章からは「他にもいろいろプレゼントがあるんだな」
。。。ということが読み取れるというわけなんです。
“a”の持つイメージ「”任意のモノ”だけど”特定のモノ”ではない!!」
その感覚が伝わったでしょうか?^^
つまり、いくつかあるモノの中の「1つ」ということなんですね。
学校の授業では「a = 1つの」という風に日本語訳を教わりましたが、
それは「a」の持っているイメージの1つに過ぎません!!
なので「a = 1つの」なんて翻訳したらダメですよ!!
限定詞「a」が名詞に与える「ひとつに決めない意識」
限定詞の「a」が持つ「特定のモノではない意識」は非常に便利です。
例えば、あなたが新しい腕時計を探しているとします。
当然、新しい腕時計は、たくさんある腕時計の中から選ぶわけですが、
腕時計を選ぶ際は、最初から”コレ”と決めていない事も多いですよね?
そんな時に大活躍するのが「”a”の”特定のモノ”に決めない意識」です。
I need a new watch.(新しい腕時計が必要だ)
I want a new watch.(新しい腕時計が欲しい)
I’m looking for a new watch.(新しい腕時計を探してます)
「何か新しい腕時計を買いたい!!」と思っている。。。
つまり、まだ買っていないのだから”特定のモノ”ではありません!!
なので「任意のモノだけど特定のモノではない」限定詞の「a」が役に立ちます。
また限定詞「a」は、初めて話題に登場するときにも役に立ちます。
理由は、初めて話題の中に登場するものは、
聞き手にとっては「特定のモノではない!!」からです。
I saw a cat. The cat had a mouse in his mouth.
(猫を見たんだけど、その猫はねずみを咥えていたよ)
I saw a cat. ← この時点では聞き手にとって、まだ猫は特定の猫ではない!!
The cat had a mouse in his mouth. ← 前文に出てきたので特定の猫になる
こんな風に初めて話題に登場するときには、その名詞は「a」で登場し、
そこから話を展開していく時には「The」で話を広げていく。。。
英語では、それが基本の形になります。
。。。というか日本語でも「a」がないだけで、それは一緒ですね^^
1つのモノ「a」以外の使い方!!
学校の英語の授業で「”a”は”1つの”と訳すんだよ」と教わりましたが、
実は、1つのモノでない時にも「a」は使う事ができます。
例えば以下の文をご覧下さい↓
A horse is fun to ride.(馬に乗るのは楽しい)
この文は限定詞「a」が付いているので、
日本語訳的には「一頭の馬に乗っている事が楽しい」と表現できますが、
文章から読み取れる意識は「馬に乗るのは楽しい」と乗馬全体を指しています。
1つの。。。と訳すはずの「a」なのに、全体を表しているのは何故でしょうか?
その理由は限定詞「a」が「特定しない1つのモノを指す」からです。
ですが「同じ全体を指したい時」でも、以下のような時には使えません。
○ I like cats.(私は猫が好き)
△ I like a cat.(私は猫が好き)
その理由は「I like a cat.」では。
聞き手は「”ある猫”が好きなんだな」と具体的に想像してしまうからです。
ですが先ほどの文↓
A horse is fun to ride.(馬に乗るのは楽しい)
この文章からは、聞き手は「”ある馬”に乗るのが楽しい」とは想像しません。
この感覚は文章全体から感じる感覚なので、
なかなか掴むのは難しいですが、日本語に訳しても変だと感じると思います。
A horse is fun to ride. ⇒ 一頭の馬に乗るのは楽しい
やっぱり変ですよね?^^;
。。。とは言え、一回でこの感覚を掴むのは難しいと思います。
なので、まずは限定詞「a」の正しい意識とイメージをしっかりと抑えて、
実際に「a」が使われている英語に多く出会うようにしましょう。
そうすれば徐々に「”a”の意識」が感覚的に掴めるようになると思いますよ^^
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※要望が多かったため作りました!良かったら参考にして下さい(^^)
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