英会話のための英文法!限定詞「Any」のイメージと使い方!!
前回の記事では限定詞「Some」の意識とイメージについてお伝えいたしました。
学校ではテスト対策のために便宜上、
限定詞「Some」は「数や量を表現するためのもの」として教わりますが、
それは「Some」が持つ意識の一部でしかありません!!
今回の記事では、その「Some」の疑問文や否定文でよく使われる
限定詞の「Any」についての正しい意識と使い方をご紹介して行きたいと思います。
限定詞「Any」のイメージを掴もう!!
限定詞「Any」の正しいイメージは「選択の自由を相手に与える」です。
学校では「肯定文では”Some”、疑問文や否定文では”Any”になる!!」
。。。と教わりますが、その考え方は正しくありません。
その考え方は見た目上、たまたま「そう見えるだけ」で、
本来「Any」の意識は「その名詞の中から相手に選ばせること」にあります。
この「相手に選ばせるイメージ」を理解するのは少し難しいので、
いくつか例文をあげて見て行きたいと思います。
You can choose any present.(どのプレゼントを選んでもいいよ)
Do you have any other questions?(他に何か質問はありますか?)
これらの2つの文を見ると分かる通り、
1つ目の文では「好きなプレゼント」、2つ目の文では「他に質問」、
。。。と、相手に選択の自由を与えていますよね?
このように限定詞「Any」本来の意識は「名詞の内容の選択の自由」にあります。
■ 限定詞「Any」は「選択の自由を与える」ためのモノ!!
・Anybody(誰でも)
・Anyone(誰でも)
・Anything(何でも)
・Anytime(いつでも)
・Anywhere(どこでも)
これらを見ても「Any」が「選択の自由」を与えているのが分かりますね^^
限定詞「Any」が与える「選択の自由」の使い方
限定詞「Any」の持っている意識は「名詞に与える選択の自由」なのですが、
その意識があるが故の苦手な文のタイプがあります。
その苦手なタイプとは「選択の余地が無い時」です。
例えば以下の文をご覧下さい↓
× I met anybody.(私は誰かに会った)
この文は一見正しく思えますが間違いです。
なぜなら「その人に会った」のに「選択」では意味が分からないからです!!
もし仮に、この文章を成立させたいのであれば、以下の文が適当です↓
× I met anybody.(私は誰かに会った)
○ I met somebody.(私は誰かに会った)
その理由は「Some」には「ボンヤリと存在するイメージ」があり、
そして「存在しているモノ自体は具体的で無くてもOK」だからです!!
⇒ 英会話のための英文法!限定詞「Some」のイメージと使い方!!
逆を言うと「Any」が力を発揮できる時は「選択の余地がある時」なんですね。
Do you have any money?(いくらかお金持ってる?)
I don’t need any advice. I can do it myself.
(アドバイスなんかいらないよ、自分で出来るから)
If you need any money, just let me know.
(もしお金が必要なら、知らせてくれよ)
1つ目の文章は「いくらでもいい」ということなので選択の余地があります。
2つ目の文章は「アドバイスはいらない」と選択の余地を否定していますし、
3つ目の文章は「もし~」なので、最初から選択の余地がありますよね?
こんな風に限定詞「Any」は「相手に選択を委ねる時」に、
名詞とセットで使うと「非常に便利で使い勝手の良い単語」と言えます♪
限定詞「Any」の注意点!!
さて、そんな限定詞「Any」なのですが、重要な注意点が1つあります。
それは否定文で「Any」を使う時です。
例えば以下の文↓
× Anyone can’t play the piano.(誰もピアノを演奏できません)
この文は一見正しく思えますが、間違いです。
否定文「全く~ない」で「Any」を使う場合は、
常に「Not」よりも後ろに「Any」を置かなければなりません!!
その理由は「Not」は「”Not”よりも後ろの部分を否定するモノだから」です。
なので「Any + Not の語順」は使う事ができません!!
もし仮に、先ほどの文章を成立させたいのであれば、以下の文が適当です↓
× Anyone can’t play the piano.(誰もピアノを演奏できません)
○ Everyone can’t play the piano.(誰もピアノを演奏できません)
“Any”は選択の自由です。
なので「Not」と同時に使うなら「Any」は後ろに置かないと打ち消せません。
これは「Any」はなく、否定の「Not」に関するルールですが、
このように英語ではルールが文全体に影響を与える事が多くあります。
なので、文章の構成や意味を理解するためにも必ず文法は勉強して下さいね。
前のページ ⇒ 英会話のための英文法!限定詞「Some」のイメージと使い方!!
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※要望が多かったため作りました!良かったら参考にして下さい(^^)
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タグ:限定詞・代名詞
待ってました!!本日も 無謀に挑戦しますよ!(^^)!
1 私は日曜日にテニスをします
私は日曜日毎にテニスをします
2 私は犬が好きです
私は一匹の犬が好きです
私はその犬が好きです
3 いつでも会いに来てね
いつか会いに来てね
以上ですが・・まだまだ ニュアンスが掴めてませんね
>momoさん
こんにちは、今日も挑戦ありがとうございます。
今回の宿題、以下の文章を訳してみて下さい↓
答えはこうです
・I play tennis on Sunday.
・私は日曜日にテニスをします
・I play tennis on Sundays.
・私は毎日曜日にテニスをします
・I love dogs.
・私は犬が好きです
・I love a dog.
・私は犬が好きです
・I love the dog.
・私はその犬が好きです
・You can come to see me anytime!
・いつでも会いに来てよ
・You can come to see me sometimes.
・時々会いに来てよ
こんな感覚ですね。。。
2問目の「dogs」と「a dog」の違いは、
聞き手からしたら犬全般が好きなのに「なんで”a dog”なんだろう?」と、
違和感があるので通常は「I love a dog.」とは言わないです。
3問目は「any」のイメージはOKですが「some」のイメージはまだまだですね。
http://nagatuduki-eikaiwa.com/7616.html
有難う御座いました
some の ぼんやりしたイメージから いつか・・としてしまったけど someday じゃないんですもんね やっぱりsometimesは 時々で良いんですね・・了解しました
>momoさん
そうですね、「Someday」なら「いつか(ぼんやりした日)」ですが、
今回は「Sometimes」なので「時々(ぼんやりした時々)」です。
ぼんやりイメージの「some」と「time」の組み合わせがポイントで、
しかも「times」になってるのがミソです。
ぼんやりした + タイミング + 複数回
だから「Sometimes(時々)」という意味(ニュアンス)になるんですね。