自然な英文を組み立てるには?動的な英語と静的な日本語の構造!
英語と日本語では主題となる主語の捉え方に決定的な発想の違いがあります!!
例えば私たち日本人は「明日は雪だ」という文章を英語に変換する際には、
それをそのまま日本語通りに英語に変換することが多いです。
Tomorrow will be a snow day.
もちろんこれでも文法的には間違いではないですし正しい英文ですが、
ネイティブはこのような場合、主語に「明日」ではなく「It」などを使います。
It will be snow tomorrow.
We will have snow tomorrow.
その理由は、英語と日本語では主語に対する発想が違うからです。
今回は英語と日本語の主語の発想と文の構造について紹介しようと思います!!
英語と日本語の構造の違い!!
英文を構成する際には、まず英語の構造を理解し使い分けることが重要です!!
例えば以下の文をご覧ください。
私は犬を飼っています
この文は文字通りの意味ですが、日本語の場合は語順を入れ替えても意味は同じです。
私は犬を飼っています
私は飼っています犬を
犬を私は飼っています
犬を飼っています私は
飼っています私は犬を
飼っています犬を私は
ですが、英語では語順を入れ替えると通じなかったり意味が変わってしまいます。
I have a dog.
I a dog have. ← 意味不明
Have I a dog. ← 意味不明
Have a dog I. ← 意味不明
A dog I have. ← 意味不明
A dog has I. ← 意味が変わってしまう
なので英文を作る際や英会話の際には英語の構造が一番最初に重要になるのですが、
その構造は大きく分けて以下の5つの基本パターンしかありません。
1.『主語 + 動詞』(第一文型)
2.『主語 + 動詞 + 補語』(第二文型)
3.『主語 + 動詞 + 目的語』(第三文型)
4.『主語 + 動詞 + 目的語 + 目的語』(第四文型)
5.「主語+動詞+目的語+補語」(第五文型)
つまり、上の5つの基本パターンを抑えれば英語を組み立てるのが簡単になります。
その中でも全ての英文に必ず存在する文の要素が「主語と動詞」で、
まずは「主語と動詞」に相応しい単語を選び、文の方向性を決めるのが大事です!!
日本語と英語の主語の発想の違い
以上のように英文の方向性を決めるのにまず重要なのが「主語と動詞」なのですが、
その際に私たち日本人がよくやってしまう失敗がひとつあります。
それは、日本語の発想で主語を英語に変換してしまうことです!!
例えば、冒頭でご紹介した「明日は雪だ」という文章ですが、
この文章を英語にする際、私たち日本人はそのままの発想で英語にします。
Tomorrow will be a snow day.
ですが、この文章の本当の主語は「明日」ではなく「天気」です。
なので、本来ならば「天気を主語として捉える」のが正しいのですが、
日本語では「明日は雪だ」のように度々「主語」が省略されてしまっているので、
英語にする際に主語を勘違いしてしまったり間違えてしまうことがあります。
では「主語に天気を持って来れば良いのか?」というとそうではありません!!
もちろんそれでも文法的に正しい文章を作れるのですが、
英語では上のような文では主語に「it」や「We」などが使われることが多いです。
日本語的な発想 ⇒ Tomorrow will be a snow day.
英語的な発想 ⇒ It will be snow tomorrow.
英語的な発想 ⇒ We’ll have snow tomorrow.
その理由は日本語の文は状況などを描写することが多いのですが、
英語では行為や動作などの動作を中心とした文が好んで使われるからです。
なので、英語は「誰が何かをしている」という発想で考えると主語を選びやすくなり、
その後に続く動詞や文章の組み立てもスムーズにできるようになります!!
英語の発想に合わせて相応しい主語を選ぼう
せっかくなのでいくつか分かりやすい例をあげると。。。
・明日は雪だ
日本語的な発想 ⇒ Tomorrow will be a snow day.
英語的な発想 ⇒ It will snow tomorrow. ← より自然な発想
・彼の話は面白い
日本語的な発想 ⇒ His story is funny.
英語的な発想 ⇒ He says funny things. ← より自然な発想
・あなたの趣味は何ですか?
日本語的な発想 ⇒ What is your hobby?
英語的な発想 ⇒ What do you do in your free time? ← より自然な発想
もちろん日本語的な発想でも十分通じる英語になりますが、
英語的な発想で動作を中心に考えるとより自然な英語になります。
なぜなら、英会話は「誰が何をする」という発想での会話が主流だからです。
上の例で言うと。。。
彼の話が面白いではなく ⇒ 彼は面白いことを言う
あなたの趣味が何ではなく ⇒ あなたは何をやっている
。。。という感じの「誰かが何かをしている」という動的な発想ですね♪
日本語 ⇒ モノや状況を主語とする静的な描写を好む
英語 ⇒ 誰が何か行為を行うという動的な描写を好む
もちろん全ての文を動作を中心に組み立てなければならないわけではないですが、
英語では人を主語にして、その動作を行っている描写を主に使うようにしましょう。
そうすると日本語とは違う「英語の動的な発想」が身に付いてくるので、
英文を組み立てる際にも素早く簡単に文章を組み立てられるようになりますよ。
前のページ ⇒ 英会話のための英文法!基本前置詞「without」の意味とイメージ!
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※要望が多かったため作りました!良かったら参考にして下さい(^^)
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タグ:文型・主語
a dog I haveは意味不明と書いてますが、倒置法としてありなのでは?
>沢庵さん
コメントありがとうございます。
倒置法ですか、確かにわからなくはないですね。
修飾語として補足でつける方法として「あり」だと思います(^^)
僕の英語の先生は基本的にテキストを無視して英語圏式でおしえているので、ほとんど、その通りだと思います。
日本だとArrivalを多用しますが、その外国の先生はgetを多用します。
ただ、趣味はなんですか?
の文についてはWhat is your hobby.で教えてました。
>Naoさん
コメントありがとうございます。
私もカナダで暮らすまでは教科書のような英語しか頭になくて、
教わった通りの英語しか使えませんでした。
動作で話すという発想を得てから表現の幅広くなった気がします。
趣味は何ですか?
What is your hobby?
これでももちろん良いですよね。
結局は相手にこちらの趣旨が伝わればいいのですから、
動作ベースでも状況ベースでも、伝わる表現をすればいいと思います。