基本動詞を使いこなそう!「Give」の英語本来の意味とイメージ!

 

give (3)

 

英会話をする際には「誰が何をする?」を意識して話すと会話が簡単になります。

例えば「趣味は何ですか?」という日本語を英語にすると。。。

日本語的な発想 ⇒ What is your hobby?

このように私たち日本人は日本語をそのまま英語にしようとしてしまいます。

ですが、英語は日本語的な発想で「日本語を英訳する」のではなく、
英語的な発想で「動作を描写して作る」と自然な会話を組み立てやすくなります。

英語的な発想  ⇒ What do you do in your free time?

その際、鍵を握るのが「誰?」と「何をする?」になるのですが、
今回は「何をする?(動詞)」の中でも基本の「give」のイメージをお伝え致します!!

 

(復習)英語は「誰が何をする」をイメージしよう!!

 

give

 

英語では「誰が何をする?」を英語本来のイメージを使って作るのが大事です。

どういうことか、分かりやすい例をあげると。。。

I’ll take the medicine.(薬を飲みます)

このような文があるとします。

まず、この「薬を飲みます」という文を英語にする際に考えなければならないのが、
主語の部分、つまり「”誰”が薬を飲むのか?」になりますよね?

ですが、日本語は「薬を飲みます」のように主語が省略されることが多く、
英会話に慣れていないと主語に何を使うべきなのかが直ぐに浮かんできません。

その際、重要なのが「誰がその動作をするのかをイメージすること」です!!

 

例えば、食事中に「誰かに塩を取って」とお願いすると。。。

Can you pass me the salt?(塩とってくれない?)

。。。となりますよね?

この文では「塩を使いたいのは自分」だけど「塩をとる動作をするのは相手」です。

なので、主語は「あなた」を使うのが正解になるというわけです。

⇒ 英会話を感覚的に理解しよう!英語と日本語の考え方の違いと法則!

 

そして次に考えなければいけないのが動詞の部分、つまり「何をする?」です!!

その際、私たちは動詞を日本語の意味で対応させて作ってしまいがちです。

× I’ll drink the medicine.(薬を飲みます)

ですが、本来英語のイメージで文を作ると以下のようになります!!

○ I’ll take the medicine.(薬を飲みます)

日本人は英語と日本語を1対1で意味を対応させて覚えてきてしまっているので、
上のような文でも「飲む=Drink」と考えて文を作ってしまいます。

しかし、英語は動作の描写を好むので「飲んでる姿」という情景の描写ではなく、
動作の描写「薬の成分を取っている」という動作で文を作るのが自然です。

× I’ll drink the medicine.(薬を飲みます)
○ I’ll take the medicine.(薬を飲みます)

日本語の感覚 ⇒ 薬を「飲む」という状況や情景の描写
英語の感覚  ⇒ 薬の成分を「取る」という動作の描写

なので、動詞は意味ではなく「動作のイメージ」で抑える必要があるんですね。

⇒ 英語は中学生までの知識で話せる?基本動詞で英会話を習得しよう!

 

基本動詞「give」の英語本来のイメージを捉えよう!!

 

give (4)

 

基本動詞「give」の英語本来のイメージは「何かを与える・渡す」です。

しかし、私たちは学校の授業では、以下のように意味を覚えてきました。

・give ⇒ 与える
・give ⇒ 譲る
・give ⇒ 譲歩する
・give ⇒ 渡す …etc.

ですが、英語はこんな風に日本語と1対1で対応させて覚えてはいけません!!

基本動詞「give」を正しく理解する際には以下のイメージを捉えてください!!

 

何かを渡す・あげる動作

give (2)

 

このように捉えると、基本動詞の「give」を正しく使えるようになります。

例えば。。。

1.何かモノなどを渡す

Please give me the salt.(塩を取ってよ)
I gave the cat some foods.(猫に餌をあげた)
My father gave me some advice.(父が私にアドバイスをくれた)

日本語の動詞は違っていますが、英語では「give」のイメージです。

その際に注意すべき点として日本語では「取る」「あげる」「くれる」と、
様々な意味になっているにも関わらず、どれも「give」になっている点です。

 

では、なぜそうなるのか分かりますか?

その答えは、どれも「何かが何かに何かを渡す動作」を描写しているからです。

Please give me the salt.    ⇒ あなたがが私に塩を渡す動作
I gave the cat some foods.   ⇒ 私が猫に餌を渡す動作
My father gave me some advice. ⇒ 父が私にアドバイスを渡す動作

つまり「give」を使えるようになるには「意味を覚える」のではなく、
英語のイメージ「何かが何かに何かを渡している動作」を掴むのが大事なんですね♪

 

そして、本来の動詞のイメージが掴めるようになると英語は簡単になります。

なぜなら。。。

He gave me his seat.(彼は私に席を譲ってくれた)

席を譲る ⇒ 何かが何かに何かを渡す(席を渡す)

Can you give me a hand?(手を貸してくれない?)

手を貸す ⇒ 何かが何かに何かを渡す(手を渡す⇒手を貸す)

Can you give me a discount.(値引きをしてくれませんか?)

値引きをする ⇒ 何かが何かに何かを渡す(値段という条件を渡す)

こんな風に日本語の意味など意識せずに文章を作れるようになるからです!!

 

そして、この「何かが何かに何かを渡す」を表現する際に使われている文の形は、
日本語にはない独特の構成をしているので混乱しやすい文です。

・主語 + give + 人(誰に) + 物(何を)

しかし、上手に使えるようになると使い勝手が良い文と言えます!!

・主語 + lent + 人(誰に) + 物(何を)
・主語 + pass + 人(誰に) + 物(何を)
・主語 + send + 人(誰に) + 物(何を)
・主語 + show + 人(誰に) + 物(何を)
・主語 + tell + 人(誰に) + 物(何を)
・主語 + bring + 人(誰に) + 物(何を)
・主語 + teach + 人(誰に) + 物(何を)
・主語 + offer + 人(誰に) + 物(何を) …etc.

本当にこの文の構成は、とても使い勝手が良いので是非モノにしましょう!!

 

どうでしたか?

このように「give」をイメージで捉えるとめちゃくちゃ簡単ですよね?^^

英語の文章を作るときには、日本語の文章をそのまま英語にしたらダメです。

文章を作るときには「誰が何をするのか?」という動作を考えて、
動作を行うのが「誰」で「どんなイメージの動作をするのか」を意識しましょう!!

そうすれば本当に簡単な英語のみで基本的な英会話ができるようになれますよ♪

 

前のページ ⇒ 基本動詞を使いこなそう!「Have」の英語本来の意味とイメージ!

次のページ ⇒ 基本動詞を使いこなそう!「Take」の英語本来の意味とイメージ!

 




※要望が多かったため作りました!良かったら参考にして下さい(^^)


無料メールマガジン登録

現在メルマガ登録して下さった方には「リーディングの学習法」を配布中です♪


英語の勉強に関する最新情報をお届け♪

あわせて読みたい関連記事:

6 Responses to “基本動詞を使いこなそう!「Give」の英語本来の意味とイメージ!”

  1. momo より:

    give って 学校では 与える・・て 習いますよね。
    だから 手を貸す とか 値引きする なんて言葉を giveで 表すなんて 想像もつかない事でしたけど 本来のイメージを考えると なるほどな・・・て 思えますね。
    でも どうしても 熟語で覚えようとしてしまうから まずイメージを考えて 納得しながら覚えられるようにしたいです。

    • choro より:

      >momoさん

      そうなんですよね。

      日本の学校教育では、英語はまず日本語の意味あり気です。

      もちろん、日本語の意味を覚えるのは大事ですが、
      その日本語の意味が生まれる英語本来のイメージが最も重要です。

      英語本来のイメージさえ捉えれば、
      手を貸すのだって、値引きをするのだって、助言をするのだって、
      広い意味で「何かが何かに何かを渡す」です。

      Can you give me a hand?(手を貸してくれない?)
      Can you give me a discount.(値引きをしてくれませんか?)
      I gave him the advice for the game.(彼に試合のアドバイスをしました)

      こんな風に簡単に使えます。

      私たち日本人は英単語や英熟語を日本語の意味として覚えてしまいがちですが、
      それだって多くはイメージとイメージの賭け合わせでできています。

      もちろん熟語や単語を意味で覚えるのも大事ですが、
      意味で覚えたものって本番でなかなか使えないものが多い気がします。

      スッと出てこないんですよね(笑)

      ペーパーテストをするなら大事かもしれませんが英会話は発想力です。
      発想力とイメージさえ掴めば。。。

      I gave Momo a comment on my website.
      (モモさんにサイトでコメントを返しました)

      こんな風に簡単な英語だけで簡単な文が作れますよね?

      難しい英単語や熟語は簡単な英語を使いこなせるようになってから、
      徐々に伸ばしていくようにして下さいね。

  2. momo より:

    Choro gave me a lot of advices to improve my English skill .
    I’m very happy to get them .
    Thanks for your nice message .

    • choro より:

      >momoさん

      早速、使っていただいてありがとうございます。

      素晴らしいですね。

      そうやって勉強した事を使っていくと、
      どんどん英語を身に付けられると思います。

      これからも頑張って下さいね♪

  3. 佐々木宏 より:

    いつも愛読しています。
    1日1頁的に気の向くまま興味のあるトピックを漁っていて、けっこう隈なく見つつある状態です。
    この稿に限らずですが、ほとんどすべてにおいて、実に興味深い。斬新な解釈も然り、的を得た的確な解説というか解釈、イメージでとらえるという考え方、その発想性、恐れ入谷の鬼子母神とはこのことかと思う事感嘆しきりのわたくしです。
    思うにこれは一つの実践的英語学の新ジャンルではないかと。皆々様に同意を求めたい気分です。これからも学域の拡範と充実を切に期待しています。

    • choro より:

      >佐々木宏さん

      コメントありがとうございます。

      仕事も含め、ちょっといろいろ忙しく更新が滞っているのですが、
      近々、過去記事も含めリニューアルする予定です。

      数年前に書いた記事もあるので、
      更新したら以前よりも更に深い内容になると思っております。

      今後も、どうぞよろしくお願いいたします。

コメントを残す

CAPTCHA


サブコンテンツ

このページの先頭へ