リスニング力を上げる学習法!まずは精聴で繰り返し基礎を鍛える!
リスニングの学習法は大きく分けて精聴と多聴の2つがあります。
精聴は英会話を一語一句逃さずしっかり聞く学習法、
一方、多聴は全体をザックリ聞く学習法です。
リスニングの学習は、どちらか片方の学習に偏りがちですが、
2つの学習法をバランスよくやることがリスニング力UPの鍵です。
精聴と多聴は両方やるべき学習ですが、
初級者から中級者は、精聴から行った方が効果的です。
精聴から始めよう!!
リスニングが苦手な人や初心者・中級者は精聴から始めるのがオススメです。
前々回、間違いリスニング学習法でもご紹介いたしましたが、
全然リスニングの基礎ができていない人が英語のシャワーを浴びても、
全く効果がないです。(はっきり言って「0」です)
英文法でもそうでしたが、英語の組み立て方や語彙などの基礎を掴むのが、
英語学習の第一歩ですが、リスニングではそこで身に付けた基礎を使っています。
ある程度基礎が身に付いている段階で英語のシャワーを浴びると、
全体の意味は掴むことができるので英語を理解できている気になりますが、
細かい部分までは実は理解できていないケースが多いです。
実際、私もカナダで日常会話も問題なくできたので英語は得意と思ってましたが、
動画の翻訳を行った際に、実は細かい部分まで理解できていないことに気がつきました。
なので、リスニングの勉強は、まずは精聴を多くするようにし、
「聞き取った英語」と「文法や語彙などの基礎」を結びつける練習を積み、
リスニング力を上げていくのが効率的だと思います。
具体的にはTOEICなどで900点が取れるくらいの上級者と呼ばれる域まで
精聴を中心に行った方が良いです(もちろん多聴の割合も増やしていきますが。。。)
精聴を繰り返すメリット
精聴は「英語を隅々まで理解しながら、繰り返しじっくり聞く学習」ですが、
これをやることによって、同時に以下のこともできます。
1.聞こえてくる音と実際の英語が合っているかの確認
2.正しい発音の習得
3.リエゾンなどの音の変化を体感
当たり前ですが、今流行りの「聞き流し学習」ではこれらを学ぶことはできません。
なぜなら、これらに意識を置いていない状況で英語を聞いても、
それはただの雑音か、ただ英語の音が流れているだけに過ぎないからです。
だらだら英語を3時間聞くよりも、15分集中して聞くほうが効果的です。
なのでリスニングは、まずは「精聴で中一レベルの英語」から始めましょう。
文章で読むと中一レベルの英語は簡単に理解できますが、
実際のところ初心者はそれすら聞き取ることが出来ないことも多いです。
理由は、学校の英語の授業では、受験のための読み書き中心の学習法がメインで、
本物の「英語を聞き取る練習」はほとんどやっていないからです。
実際、映画やドラマなどでよく分からなかった部分をスクリプトで確認すると、
実は驚くほど簡単な英語だった。。。なんて経験をしたことありませんか?
私もリスニングで壁にぶつかって、中学校一年生レベルからやり直ししました。
リスニングの学習は、初級者~上級者まで初歩からやることをオススメします。
とにかく同じものを繰り返し聞く
精聴を行う際、特にリスニング初級者は同じものを繰り返して聞く事が大事です。
同じものを聞き続けることは、飽きてしまうのもあり退屈ですが、逆を言うと、
飽きるほど聞いていると「知識」ではなく「感覚」として聞き取れるようになります。
プロ野球選手がもはや感覚としてスイングができるのや、
スノーボード選手が意識せずに基本のターンができるのと一緒ですね♪
とにかく同じものを意識して、確認しながら何度も何度も聞いて、
発音やリエゾンなどの音の変化を無意識レベルで掴める様になると、
難しい英文でも英語の塊から英単語が切り取れるようになります。
そして、切り取れた単語が文法に従って配置されていることが分かれば、
当然、その英文全体の意味も分かるようになりますよね?
まずは精聴で、そのスキルを磨きながら多聴の割合を増やして行きましょう。
精聴の注意点
精聴は聞こえてきた英文の発音やリエゾンを学びながら分解し、
文法などの基礎を駆使して「意味のある文章」として理解する練習ですが、
それをしながら、少し引いて英文全体を聞いてみる必要もあります。
リスニング初心者が英語を聞き取れない理由のひとつは、
話されている英単語ひとつひとつを全て聞き取ることに囚われ過ぎているからです。
だから、会話中などに分からない単語が出てきた瞬間にパニックになり、
後から続いてくる英語がドンドン聞こえなくなって話を見失ってしまう。。。
そのようなパターンに陥ってしまいます。
あなたも、そんな経験したことありませんか?
これは英語の上級者になるために越えて行かなければならないハードルです。
精聴は一語一句聞き取って学習する方法なので、矛盾してしまっていますが、
全体的な流れを掴んで「こういう話なんだな」とザックリ理解するのも大事です。
前回お話をしましたが、日本語のネイティブの私達日本人も
全て一語一句聞き逃さずに日本語を聞き取っているわけではありませんし、
英語のネイティブも一語一句英語を聞き取っているわけではありません
経験、予測、構成、流れ。。。など様々なものから言語を聞き取っています。
リスニングには精聴をしていても聞き取れる限界があります。
日本人は英会話は英単語を一語一句、全て聞き取れなければならないと考えがちですが、
リスニングは、全て聞き取れなくても他の要素から聞き取ることができます。
例えば、「I told you he’d be late.」という文章があったとして、
聞き取りの際に「I told you he be late.」としか聞き取れない人がいたとします。
しかし、文法をしっかり勉強していれば、これが文法的に正しくないのが分かります。
そこから考えると「he」と「be」の間に何か助動詞がひとつ入ることが予想でき、
「told」と「流れ」から、「will」の過去形「would」の省略形が入るのが分かります。
「I told you he’d be late.」
このように、リスニングは全て聞き取れなくても他の要素から理解できるのです。
なので、精聴を行う際は、そういう予想も含めて一語一句聞き取る訓練をしましょう。
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※要望が多かったため作りました!良かったら参考にして下さい(^^)
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