前置詞「to」の意味とイメージ!「for」との違い!!

 

前置詞 (1)

 

今回は前置詞「to」の基本イメージと意味をお伝えします。

この「to」はよく用いられ、馴染み深いですが、
同じような意味を持つ前置詞に「for」がありますよね?

ですが、この2つの違いは複雑で少し難しいので、
ここではできるだけ徹底的に違いを考えてみようと思います。

 

前置詞「to」の基本的なイメージ!!

 

 

前置詞「to」のイメージは「目的の達成や到達点を指す」です!!

話題や文中に出てくる物事や行動がどこに到達するのか?
その方向性や到達地点を指し示すのが「to」の働きになります。

せっかくですので例文を見ながらイメージを掴んでみましょう。

 

派生イメージ : ~の方を指し示す

He pointed to the window.(彼は窓を指差した)
I went to library yesterday.(昨日図書館へ行った)
The pen dropped to the floor.(ペンが床に落ちた)

これらの文は基本的な「to」の使い方です。

文中で使われている「to」が、それぞれの到達点を指してますよね?

I prefer English to math.(私は英語の方が数学より好き)
That’s important to me.(それは私にとっては大事なことです)

これらの文は、物理的な方向ではないですが、
より好むものや自分にとって大事なものを指し示していますよね?

こんな風に物事や出来事などを「到達点を指す」のが「to」の働きになります。

本当に指すだけの単純な前置詞なんですね^^

 

基本前置詞「to」と「for」の違い!!

 

前置詞

 

さて、そんな風に単純なイメージの前置詞「to」なのですが、
同じようなイメージに持つ前置詞に「for」があります!!

この2つは、日本語に訳すと似ているので、
多くの人が混乱してしまいますが、基本的なイメージはこうです。

・to  ⇒ 到達点を指し示す(到達するまでを含んでいる)
・for ⇒ 到達点へ向かうだけ(目的を指し示している)

以前にも意識の違いをご紹介しましたがもう一度ご覧下さい。

He went to Tokyo.(彼は東京へ出発した)
He left for Tokyo.(彼は東京へ出発した)

1つ目の文は「東京へ向かい東京への到着」も意味しますが、
2つ目の文は「そこへ向かうという目的」を指しているだけに過ぎません!!

つまり、もっと言ってしまえば。。。

・to  ⇒ 到達も含めて指している
・for ⇒ 目的を指している

。。。と感じ取ると分かりやすいです!!

⇒ 英会話のための英文法!基本前置詞「for」の意味とイメージ!!

 

なので、以下の文ではこんな感じでニュアンスが異なります!!

I took a cake to her.(彼女へケーキを持っていった)
I took a cake for her.(彼女のためケーキを持っていった)

しっかり違いが分かりましたか?

・to  ⇒ 彼女へケーキが到達
・for ⇒ 彼女へケーキをという目的

こんな感じでしっかり分かれていますよね?

He brought this chair to me.(彼は私のところにイスを持ってきた)
He brought this chair for me.(彼は私のためにイスを持ってきた)

・to  ⇒ 私のところへイスが到達
・for ⇒ 私のためにイスが来るという目的

それぞれニュアンスがバッチリ違っていますよね?

 

前置詞 (5)

前置詞 (2)

 

更に違いを見て行きましょう。。。

I lent this book to her.(私は彼女にこの本を貸した)
I bought this book for her.(私は彼女にこの本を買ってきた)

違いが分かりますか?

・to  ⇒ 到達点
・for ⇒ 目的

最初の「彼女に貸すという行動」は、しっかり彼女に到達していますよね?

だから「lend」は「to」を使うのが一般的になります!!

次の「彼女のために買うという行動」は、まだ彼女に到達してませんよね?

だから「buy」は「for」を使うのが一般的になります!!

なので「to」と「for」には、それぞれ相性が良い動詞があります。

 

■前置詞「to」と相性が良い動詞

Lend(貸す)、Tell(話す)、Pass(手渡す)、Write(書く)、Send(送る)、
Hand(手渡す)、Give(あげる)、Show(見せる)、Teach(教える)など

■前置詞「for」と相性が良い動詞

Buy(買う)、Make(作る)、Get(得る)、Find(見つける)、Sing(歌う)、
Choose(選ぶ)、Cook(料理する)、Leave(残す)、Play(演奏する)など

これらの動詞が「それぞれの前置詞と相性が良い理由」が分かるのであれば、
相当感覚を掴めていると言ってもいいと思います(^^)

もし、分からなければ「動詞の性質」や「イメージ」に注目して下さい。

例えば「Send」は「到達点」ですが「Make」は「目的」です!!

そんな風に動詞と前置詞のイメージが掴めていれば、
わざわざ前置詞と相性の良い動詞を一個ずつ覚えなくても簡単ですよね^^

なので、英語は必ずイメージと感情で覚えていくようにして下さいね♪

 

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※要望が多かったため作りました!良かったら参考にして下さい(^^)


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6 Responses to “前置詞「to」の意味とイメージ!「for」との違い!!”

  1. momo より:

    1 I lent a book to him .
    2 I bought a book for him /

    1 I gave it for her .
    2 I sent it to her .

    1 I make it to him .
    2 I cook it for him .

      to とfor の違いって なかなか理解出来なくて 何となく・・の イメージですかね?

    • choro より:

      >momoさん

      コメントありがとうございます。

      宿題の答えなのですがこうです↓

      I lent a book to him.
      I bought a book for him.

      I gave it to her .
      I sent it to her .

      I make it for him.
      I cook it for him.

       

      少し解説しますね。

      ここに出てくる動詞を見ると相手がいないと成立しないものと
      相手がいなくても成立するものがあります。

      ・lend ⇒ 貸す行為は相手がいないと成立しない
      ・buy ⇒ 買う行為は相手がいなくても成立する
      ・give ⇒ 与える行為は相手がいないと成立しない
      ・send ⇒ 送る行為は相手がいないと成立しない
      ・make ⇒ 作る行為は相手がいなくても成立する
      ・cook ⇒ 料理を作る行為は相手がいなくても成立する

      到着点、相手がいないと成立しないものは「to」、
      目的、相手がいなくても成立するものは「for」になります!!

       

      例えば「買う」で考えてみると、
      お店で彼女にプレゼントを買ったけどまだ渡せてないことありますよね?

      それは彼女に渡すという目的なので「for」
      同じように「作る」や「料理を作る」も相手がいなくても成立します。

      一方、「貸す」「あげる」「送る」は相手がいないと成立しません!!

      なので「to(到達点)」になります。

       

      • momo より:

        目から鱗!!凄く解りました
        こう 理解すると for or to で 迷う事も無くなりそうです
        有難う御座いました。

        • choro より:

          >momoさん

          良かったです、感覚的な覚え方ですが区別付けやすいですよね?

          いちいち一つ一つ動詞を覚えるのは大変なので、
          この考え方で区別して行って下さいね。

           

  2. jj より:

    5日分ほど溜まってて、やっとここまで追いつけました。
    一応前の宿題も全部やってみましたが、遅くなっちゃったので自己採点しました。

    今回のは

    ・I lent a book to him.
    ・I bought a book for him.

    ・I gave it to her.
    ・I sent it to her.

    ・I make it for him.
    ・I cook it for him.

    でどうでしょ?

    • choro より:

      >jjさん

      コメントありがとうございます。凄いです、完璧ですね(^^)

      解説するまでもないと思いますが、

      ・lend ⇒ 貸す行為は相手がいないと成立しない
      ・buy ⇒ 買う行為は相手がいなくても成立する
      ・give ⇒ 与える行為は相手がいないと成立しない
      ・send ⇒ 送る行為は相手がいないと成立しない
      ・make ⇒ 作る行為は相手がいなくても成立する
      ・cook ⇒ 料理を作る行為は相手がいなくても成立する

      これがバッチリ分かってるんだと思います。

      その行為をするのに相手が必要な動作は「to」(到達点)
      その行為をするのに相手が必要じゃない動作は「for」(目的)です!!

      おめでとうございます、大正解です。

       

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