学校で習う英文法の役割!大人が英会話を習得するのに必要なのは?

 

ニューロン (1)

 

昔から子供の頃には日本語や英語に限らず全ての言語を習得できる脳細胞、
ニューロン(神経細胞)が脳の中にあると言われていますね。

これは実際に多くの科学者や数々の実験で分っているのですが、
ニューロンは生まれ落ちた環境に必要ないと分かると退化していきます。

実際、言語のニューロンが生きているのは8~10歳までと言われており、
それまでに母国語だけでなく英語などの第二言語を多く聞いていないと、
脳の中の英語の回路が育ちにくくなるそうです。

。。。なんて聞くと「大人には英語の習得は無理?」って思ってしまいますね?

確かに子供、特に幼児期や小学生の頃に英語に触れていたほうが有利ですが、
大人には大人の英語習得法があります、今回はそのお話をしたいと思います。

 

「答えられない」=「分らない」ではない!!

 

ニューロン (2)

 

英語の勉強をしていると試験勉強にしろ英会話にしろ、
当然「答えられない!話せない!英語」がありますよね?

それが今までに出会ったことがない英語であればお手上げですが、
なんとなく「もう少しで思い出せそうなのに」といった感じで、
悔しい思いをしたことがある人も多いと思います。

そうなると、私達は英語ができない白か黒で分けてしまいがちですが、
実は、うろ覚えの英語は「使える英語を広げるための第一歩」です。

 

私達(日本人)は学歴社会でテストで良し悪しが採点されていたため、
学校教育で「正解は正義、間違いは悪」と教え込まれてきています。

期末試験などで採点されて、返ってきた答案用紙を見ると、
正解か不正解で分けられ点数がつけられるので分かりますよね?^^;

なので、私達は「答えられない=間違い」と思ってしまいます。

ですが、そもそも言語を「覚えて使える」ということは、
テストのように白と黒ではっきり分けられるものではなく、
その境界線はあってないようなものです。

 

例えば、私の母も最近英語の勉強を頑張っているのですが、
いつも「私は物覚えが悪くてダメだわ」とボヤいています。

確かに加齢による記憶力の衰えは少しはあるかもしれませんが、
一度聞いただけで英語を覚えるなんてことは誰でも無理です。

小さな頃や普段から長い間英語に触れているのであればともかく、
元々触れる機会が少なく、人生で全く使う機会のなかった英語を、
昨日今日で覚えられたら苦労はいらないですよね?^^

英語は大人でも子供でも多く触れていけば、徐々に覚えていけるものです。

なので「問題や英会話が分らないから私はダメだ」と判断せずに、
その理解できなかった英語との出合いを大事にするようにしてください。

何度も出合っていれば、運命の出合いになっていつか自分のモノにできますよ^^

 

学校教育で習う英文法の役割!!

 

ニューロン (3)

 

前置きが長かったですが、英語の覚える作業は大人も子供も大差はありません。

大人にしても子供にしても言語を覚えるのに大事なのは、
その言語との「大量の出合い」つまりインプットです。

子供の方が神経細胞が生きている分、アドバンテージがありますが、
それでも「多くの英語を聞く」作業無しで英語を習得するのは無理です。

子供は神経細胞のおかげで「聞き流し」をしていても効果が期待できますが、
しかし、結局それだけでは英語を話せるようにはなりません!!

音などを掴むのは優れていますが、それでも話す練習をしニュアンスを覚え、
無意識的または意識的に、文法や単語の学習をする必要はあります。

それは日本語を覚え話せるようになってきた私達なら分かりますよね?^^

 

ではニューロンがない大人は英語を習得することはできないのでしょうか?

確かに英語を習う上で、それを習得できる神経細胞があるほうが有利ですが、
私達大人にはニューロンがない分、それをカバーするための知識があります。

そしてそれは、文法や語彙、大量のインプット、そして日本語などの知識です。

 

日本語を使って英会話を習得する

 

ニューロン (4)

 

たまに英語を習得するためには英語を使うべき!!

。。。なんて話を聞きますよね?

確かにその方法を使って英語を習得した人もいると思います。

ですが、私は英語の習得には日本語も使うべきだと思っています。

 

というのも、子供のように英語を習得しやすい脳細胞があるのであれば、
その方法もありだとは思うのですが、大人の脳にはそれがありません!!

脳はとても怠け癖が強い臓器で、楽な方、楽の方へと人を導くものです。

これはお話しなくても実感していますよね?^^

なので、何か物事を覚える時にはフック(何時か引っかかるも)がないと、
なかなか覚えられないようにできているんです。

実際、インパクトがある新しい単語や言葉、言葉に限らず人や出来事でも、
強く印象に残った時には一発で覚えてしまいますよね?

それがフックというものなんですが。。。

子供の脳には英語を覚えようとする神経細胞が残っていて働こうとしますが、
長い間、日本語のみで生活してきた大人の脳にはそれが残っていません!

なので英語を聞いても、フックがないと英語を音として処理してしまうんです。

 

実際、英語を覚えるときに英語だけを使ってもフックがないと覚えずらいです。

分かりやすく例をあげると「cancer」の単語の意味を調べたとします。

英英辞典で調べると。。。

“a serious disease in which growths of cells, also called cancers,
form in the body and kill normal body cells. The disease often causes death.”

。。。と出てきました。

これを読むと「凄く重い病気で大変そうな病気だな」と思いますよね?

で、おそらく頭の中には「causes deathが強く印象に残ったと思います。

一方、これを英和辞典で調べると。。。「癌」と出てきます。

日本語でダイレクトに「癌」と、英語で「癌」の意味を見た時とでは、
どちらの方がより鮮明にあなたの頭の中に癌のイメージが浮かんできましたか?

多くの方が日本語の方が鮮明に「ピンとイメージできた」のではないでしょうか?

 

このように脳のフックに引っかかりやすくイメージしやすいのは、
だいたいの場合、母国語である日本語の方なんですよね。

それは私達大人の場合は、ニューロンが日本語の方に発達していて、
癌と聞くと、直にそのイメージがフックに引っかかるからです。

そう考えると日本語を上手に利用することは悪いことじゃないですよね?

 

よく英会話力を上げるために「英語の聞き流し」なんて言葉を聞きませんか?

子供や子供の頃に英語を沢山聞いており、神経細胞が生きている人には、
英語の聞き流しをすることは、効果が期待できるかもしれません!!

ですが、英語の神経細胞(ニューロン)が死んでしまっている大人には、
英語の聞き流し自体に大きな効果は期待できません!!

大人が聞き流しをやって効果があるのは、理解できる英語を聞いた時だけです。

何故なら理解できる英語は知識によって、フックに引っかかるからです。

大人は子供のようにニューロンで回路をつなげる代わりに知識で回路を繋ぎます。
そして大人も子供も何度も繰り返し練習することで、それを使えるようになります。

なので、理解できる英語を沢山聞いて引き出しをいっぱいにすることが何より大事で、
例えうろ覚えの英語だったとしても、何度も出合ったり新しい知識を得ることによって、
断片的だったその英語が繋がっていく感覚を得られると思います。

 

そしてそのために重要なのが、学生時代に習ってきた「英文法」という知識です。

学校で習ってきた英文法が「英会話習得の邪魔をしている」などという話を聞きますが、
本来、文法は深く理解し自分の中に落としこめているほど無意識に使えるものです。

それは日本語を使える私達が感覚的に使っている文法と同じです。

私達は、学生の頃に学校教育で英語を使うための知識を教わり続けてきました。

 

子供が神経細胞(ニューロン)で英語の言語野を広げていけるのと同じように、
大人は文法や日本語など知識を使って英語言語野を広げることができます。

そのためにも文法や日本語などを上手に使って回路を繋げていってください。

最初はうろ覚えで、自分で自分が嫌になってしまうかもしれませんが、
続けていけば神様が降りてくるかのように、回路が繋がる瞬間が訪れますよ^^

 

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