英会話のための英文法!基本副詞「Yet」の使い方とイメージ!

 

副詞 (4)

 

副詞には、文に多くのニュアンスを付け加えるものがたくさんあります。

加えるニュアンスは、時、場所、頻度、程度など様々ですが、
それぞれの副詞が、それぞれ繊細な意識を持っているので、
日本語訳だけで覚えてしまうと上手に使いこなす事が難しいです。

なので、副詞を覚える際には意味と一緒にイメージを抑えるのが大事です。

今回は、そんな副詞の中から基本副詞「Yet」についてお伝えいたします。

 

基本副詞「Yet」のイメージ!!

 

副詞 (2)

 

基本副詞「Yet」のイメージは「その時点においてまだ」です!!

出来事や物事がまだ完了しておらず、後に続く事を示します。

日本語の意味としては

・まだ、もう
・けれども
・今までのところ

。。。などで使われます。

学校の授業で習うのは「まだ、もう」までだと思いますが、
上に書いたように、他にも派生イメージを持つことを覚えておいて下さい^^

 

では、せっかくなので「Yet」の例文を見てみましょう。

Have you finished your homework yet?(もう宿題終わった?)
No, not yet.(いや、まだ終わらないよ)

これは典型的な「Yet」の例文ですが、
そこには「もう終わった?それともまだ?」といった感じで、
元々の「完了していない」のイメージがあるのが分かります。

また、返しの「not yet」にも「まだ終わっていないよ」
といった感じで「未完」のイメージが隠れています。

これは、簡単ですよね?^^

 

ここから紹介する「Yet」の使い方は、あまり馴染みのない使い方ですが、
同じく裏に「Yet」が本来が持つ「まだ」のイメージが隠されています。

He tried to do it hard, yet he couldn’t finish.
(彼は一生懸命やろうとした、けれど終わらせる事ができなかった)

私達はこの手の文では、よく接続詞の「But」を使いますが、
代わりに「Yet」を使う事で、文章に「未完」の意識を与える事ができます!!

この文では、接続詞として「Yet」を使っていますが、
先ほど、お話したように「まだ終わっていない」の意識があるのが分かりますね

 

また、最上級と一緒に使うと以下のようなニュアンスを与えることもできます。

This is his best book yet.
(この本はこれまでのところ彼の最高傑作だ)

このように「これまでのところ」といった感じで、
ここにも「Yet」の「現時点でまだ」のイメージが隠されていますよね?

こんな感じで「Yet」は「まだ」のイメージが常に付きまとっている副詞で、
文中での使い方で、未完に関する多くの意味を付加する事ができます!!

 

基本副詞「Yet」と「Already」と「Still」の違い!!

 

副詞 (3)

 

今回ご紹介している「Yet」に近い副詞に「Already」と「Still」があります!!

これらの副詞は日本語訳的には似た意味ですが、意識に違いがあります。

Have you finished your homework yet?(もう宿題終わった?[まだ])
Have you finished your homework already?(もう宿題終わったの?[既に])

日本語の訳では、一見同じような意味ですが、
最初の文では未完の意識なのに対し、次の文では完了の意識が宿っています。

 

また「Still」を使った文と比べると

I have not written the report yet.(まだレポートを書き終えてない[まだ])
I still have not written the report.(まだレポートを書いていない[継続中])

このような感じになり、一見同じような意味ですが、
最初の文では未完の意識なのに対し、次の文では継続の意識が宿っています。

つまり「Already」には「完了」の意識、「Still」には「継続」の意識、
そして、今回紹介している「Yet」には「未完」の意識が宿っているという訳です。

こんな風に日本語訳では、似たような意味の副詞でも意識に違いがあるんですね♪

 

しかし私達日本人は「英語を意識ではなく日本語の意味」で教わってきています、
ですが、英語は日本語訳を覚えただけでは使いこなせません!!

自分が「どういう意識」を持って話をしたいのか?

それを考慮しながら、英語を使い分けていく術を身に付けなければ、
紙の上では意味が理解できても、実際には「使えない英語」になってしまいます。

なので、今回お話した「イメージ」と「使い方」をしっかりとマスターして、
海外旅行などの本番で「上手に使いこなせる英語」に昇華させて行って下さいね^^

 

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※要望が多かったため作りました!良かったら参考にして下さい(^^)


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12 Responses to “英会話のための英文法!基本副詞「Yet」の使い方とイメージ!”

  1. 秒速で英会話をマスターする方法 より:

    yetって簡単なようでなかなかニュアンスを正確につかむのが難しいですね。やっぱ日本語訳しちゃう癖があるとダメですね。alreadyとstillとの対比で説明が分かり易かったです。またお邪魔しますね。

  2. choro より:

    >秒速で英会話をマスターする方法さん

    コメントありがとうございます。

    日本では英語を勉強する時に「日本語の意味」は覚えますが、
    その後ろに隠された「意識」までは覚えないことが多いです。

    それは日本の英語の教え方に問題があるのですが、
    意識を覚えれば英語を英語で理解する事ができるので、
    日本語訳は必要ないですし、スピードも上がります。

    細かい繊細な法則は、その後に覚えるべきだと思っています。

    また、遊びに来てくださいね^^

  3. nico より:

    わかりやすくてよかったのですが・・・
    例文のうち

    He tried hard, yet he couldn’t finished.

    間違ってますよ!

    • choro より:

      >nicoさん

      ホントですね、たまにやらかします、英語も日本語もw

      ご指摘ありがとうございました。

  4. jj より:

    He already found his job.
    He doesn’t find his job yet.
    He still has been finding his job.

    なるべくちゃっちゃと考えるようにしてるのですが、結構時間かかってます。地下鉄で8駅分位(笑)
    会話で咄嗟に考えるのはまだまだです。

    • choro より:

      >jjさん

      コメントありがとうございます。

      地下鉄で8駅分。。。なかなかのお時間ですね(笑)

      でも、頭でグルグル英文を考えることは、
      英語が瞬間的に出てくるようにするためには最高の練習法ですよ!!

      間違っていても最初は関係ないです。

      この調子で宿題を続けていただいて英語の瞬発力を鍛えて下さい。

       

      では、宿題の答えに参りますね。

      以下の文を英語にしてみて下さい↓

      ・彼はもう仕事を見つけました
      ・He has already found a job.

      ・彼はまだ仕事を見つけてません
      ・He has not found a job yet.

      ・彼はまだ仕事を探し続けている
      ・He is still looking for a job.

      こんな感じです。

       

      今回、気になった点は、まだ仕事を探したり見つけた段階なので、
      仕事は「his job」ではなく「a job」の方が良いですね。

      限定詞「a」の意識が最も生きるパターンです↓

      http://nagatuduki-eikaiwa.com/7594.html

      そして3つ目の文ですが「探している」なので「見つけた」でない方が良いです。

      ・find = 見つける
      ・look for = 探す

      言いたいことは概ね伝わってくるので、もう一息ですね(^^)

       

      P.S.

      いつも宿題を提出して下さっているmomoさんが仲間ができて嬉しいそうです。
      これからも頑張って宿題提出してみて下さいね。

       

  5. momo より:

    1 He has already found a job .
    2 He has not found a job yet .
    3 He still has been finding a job .

      近頃 お仲間が出来てとても張り合いです。自分と同じ答えだったりすると 何か他に言い方が無いか・・?て 考えるんですよね。英語の答えは一つじゃないって 言いますから 色んな表現方法を 考える良い練習になってます。

    • choro より:

      >momoさん

      コメントありがとうございます。

      そうなんですよ、他の方の答えを見ると自分が思いも付かなかった答えがあって、
      実は結構、勉強になるんですよね。。。

      しかも、もっと違う言い方は無いか?

      。。。と考えられるので、英語を考える訓練になります!!

      この調子で頑張って下さいね。

       

      では、宿題の答えです。

      以下の文を英語にしてみて下さい↓

      ・彼はもう仕事を見つけました
      ・He has already found a job.

      ・彼はまだ仕事を見つけてません
      ・He has not found a job yet.

      ・彼はまだ仕事を探し続けている
      ・He is still looking for a job.

      こんな感じです。

       

      気になったのは3つ目の文ですね。

      仕事を探している段階なので「find」より「look for」の方がしっくりきます。

      ・find = 見つける
      ・look for = 探す

      今回の「find」はどちらかと言えば見つけた意識の方が高いですしね。
      なので「look for」で、まだ探してるんだよで行きましょう。

       

      • momo より:

          有難う御座いました。実は前から find と look for のニュアンスの違いが良く分からなかったんです。これで 上手く使い分けが出来そうです !(^^)!

        • choro より:

          >momoさん

          それは良かったです。

          見つかったのか?見つけたいのか?の違いですね。

          意外と難しいw

           

  6. Myu より:

    いつも楽しく勉強させて頂いてます。
    質問があります。例文で
    This is the his best book yet.
    とありますが、the とhisは一緒には使わないと習ったような‥。私の勉強不足でしょうか?
    よろしくお願いします。

    • choro より:

      >Myuさん

      そうですね、ご指摘ありがとうございます。

      今回の「The」と「His」は名詞を限定するものなので、
      2つ同時に使う事は基本的にはなしです。

      ただ名詞句の所有格が名詞限定詞になる場合は例外として、
      共存することがあります。

      ・My this year’s lectures will be all finished today.
      ・私の今年度の講義は全て今日で終わります

      こんな感じで「this year’s lecture」を修飾する際に使う
      そんな時は2つ付くこともあったりします。

      ただ、今回の例文での共存はあり得ないですね。
      修正しておきました、ご指摘ありがとうございます(^^)

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