間違えやすいリスニング学習法!英語の聞き流しは全く効果がない?

 

リスニング (3)

 

リスニングといえば、昔はCDを購入したりして聞いていましたが、
最近はインターネットが普及し、選択肢が増えましたよね♪

そのおかげか、英語の勉強は「英語を聞く」という人が増えています。

また、その他にも「聞き流し系」の教材が流行するなどの、
英語を聞いて学習する方法が、現在の英語学習では主流になっています。

ですが、英語を聞く事は本当に効果があるのでしょうか?

今回は英語の聞き流しとリスニングの学習についてお話します!!

 

英語の聞き流しは効果がある?

 

投資 (2)

 

最近では、英語の勉強をする際に多くの人がリスニングから始めますが、
その際に「間違った勉強法」をしてしまう人がかなりいます。

その中でも、一番多いのが英語の「聞き流し」です!!

具体的には英語のラジオをひたすら聞いてみたり、
海外ドラマや映画やニュースをとりあえず英語で聞いてみたり、
某聞き流し教材を購入して聞いてみたり、

。。。といった「とりあえず英語を聞いてみよう作戦」です^^

ですが、残念ながらそれで英語を使えるようになる人は少ないです!!

実際、私の周りで聞き流して英語ができるようになった人はいませんし、
私自身も初心者の頃、英語を聞き流していた時期がありましたが、
英語がただの雑音にしか感じられず、全く効果を得られませんでした^^;

 

ですが、不思議なことに巷にはこんなキャッチコピーが溢れています!!

「聞き続けていたら、ある日突然英語が分かるようになったんです」
「この教材を聞き流していたら、みるみる英語が上達しました」
「赤ちゃんのように英語を聞き流すだけで英語ができます」

一体どうしてなのでしょうか?

答えは、英語が聞きやすくなったのと同じように、
正しい情報でも間違った情報でも広く一般に広がるようになったからです。

つまり、簡単に言えば、教材を仕掛ける側の仕掛け方次第で、
ある程度、情報をコントロールできる時代になったということなんです。

 

これは凄く恐ろしいことだと思います。

特に日本人は口コミや限定や権威には流されやすい人種です。

大手の企業が販売しているのだから、専門家が話しているのだから、
みんなが買っているのだから、悪いものであるはずがない!!

そう考えてしまう人種なのですね^^;

少し冷静になって考えてみれば分かることなのですが、

聞いても理解できない言語を、何千回、繰り返し聞いたところで、
理解できるようになるわけがないんです!!

だって意味の分からない言語を聞いてて、
突然、閃く。。。なんてことが起こるわけがないんですから。。。

 

分かりやすい例をあげてみましょう!!

例えば、あなたがアラビア語を覚えたくて勉強を始めたとします。

そこで、アラビア語の聞き流し教材を聞き続けて、
あなたは突然アラビア語が理解できるようになれると思いますか?

どう考えても無理な話だと思いますよね?

ですが、何故か私達は英語の勉強となると、
それができると思って「勘違いリスニング」をやってしまうんです^^;

 

以前にも、お話しましたが、言語はイメージを伝えるためのツールです。

イメージできないものを何千回、何万回聞いたところで、
それは右から左へ抜けていくだけのただの「音」に過ぎません!!

事実、聞き流し系教材は相当な数が売れていますが、
実際のところ、日本には英語ができない英語難民が溢れています。

その結果が、聞き流しだけでは英語は上達しないことを証明しています。

 

英語の聞き流しで効果を得るには?

 

分析 (2)

 

では、なぜ「聞き流すだけで」というコピーが生まれるのか分かりますか?

実はそれには裏があって、嘘でも誇大広告でもありません!!

その答えは。。。

「(英語の上級者は)聞き流すだけで英語が使えるようになります」

。。。というのが本当のことで、
教材の販売元は、全てを正確に語っていないからなんですね^^

 

何故そう言えるのか考えてみましょう!!

まず思い出して欲しいのが、言語はイメージを伝えるためのツールだということです。

なので、聞いて何もイメージが浮かばなければ、それは「音」に過ぎません!!

つまり、例えばあなたが「りんご」という「音」聞いて、
その「り」「ん」「ご」という音から、あの「りんご」をイメージできなければ、
「りんごを言語として認識したり使うことはできない」というわけなんです!!

ちょっと難しかったでしょうか?

もっと単純に言えば、言語はそこから情景をイメージできなければ意味がない!!

。。。ということです!!

 

それが、どういうことか分かりますか?

それは、英語を聞いて内容が分からない人にとっては、ただの音に過ぎず、
逆にきちんと内容を理解することができる人にとっては、言語として認識できる!!

。。。というわけなんです。

つまり、上級者にとっては、英語の聞き流しは意味のある文章になりますが、
英語がわからない初心者にとっては、ただの音になってしまうということです!!

クラシックの音楽を聴くように、英語を音として聞いている初心者にとっては、
当然のことながら、言語として認識できていないので聞き流しても上達が遅いです。

ですが、言語として認識し、使い方や意味ニュアンスを掴んで、
その言語が表している情景をイメージできる上級者には、聞き流しは効果的です!!

これが「英語の聞き流し」の真実といっていいと思います^^

 

勘違いリスニング学習法と正しいリスニングの学習法!!

 

英会話 (3)

 

以上を踏まえて正しいリスニングをするにはどうしたらいいのでしょうか?

答えはもの凄く簡単ですね♪

それは、聞いて内容がイメージできるものをたくさん聞くことです!!

難易度はあなた自身のレベルによって分かれますが、
選んだ素材を聞いた内容が8~9割理解できるほど簡単なものがお薦めです!

なぜ、簡単なものが良いのかというと。。。

・簡単なので挫折しにくい
・簡単なのでたくさん聞く事ができる
・日常的に使われる英語は簡単な英語

。。。だからです。

 

例えば、英語を理解できない初心者が、難しい専門用語が出てくるスピーチを使って、
リスニングの勉強をしたらどうなるでしょうか?

一生懸命調べても、なかなか意味が理解できず、嫌になってしまいそうじゃないですか?

またそれだけでなく、進むスピードも遅いので、
その分、単語や英語の表現に触れる回数も少なくなってしまいますよね?

これは以前にもお話しましたが、英語は「出会い」が全てです!!

出会って、使い方を学んで、使った分だけ上達します^^

インプットの量と質が、そのままアウトプットの量と質に直結します。
そしてアウトプットできるものは、インプットの中からほんの少しだけです!!

この法則は絶対に覆ることがないので、
特に最初のうちは、簡単な英語を飽きるほどたくさん聞くようにしてください!!

 

そう考えるとリスニング・英語の学習は、ただ英語のシャワーを浴びて、
英語の聞き流しをすれば良いわけではないんですね。。。

まずは、簡単な英語を聞いて内容が理解できるようになること!!

そして、映画などの「より上位の英語」を聞けるようになりたければ、
簡単なものは「意識しなくても簡単」に聞けるようになることが大事です!!

そのためには、文法や単語の知識はもちろんのこと、
簡単な英語を聞いて、使い方や英語表現を学び、経験を積む必要があります。

 

まずは「超」がつくほど簡単な英語を「大量に聞く」ところから始めましょう^^

 

前のページ ⇒ 効率的な学習の順番!リスニングの前に文法力と語彙力を高めよう!

次のページ ⇒ リスニングのやり方!英語は精聴と多聴でバランス良く学習しよう!!

 




※要望が多かったため作りました!良かったら参考にして下さい(^^)


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8 Responses to “間違えやすいリスニング学習法!英語の聞き流しは全く効果がない?”

  1. 通りすがりの外国人 より:

    俺は日本語を「聞き流し」って学び、今日本にで就職しているから、「聞き流しは効果がある」と言えるよ。ただ、それは「翻訳つきドラマ」を5年も見続けていたから。ほぼ毎日、目で一生懸命に訳を追っていて、耳が日本語を慣れてしまった。約一年くらい、母語を日本語を意訳できたが、日本語の勉強をまったくしていません。このように、英語の上級者じゃなくても、「聞き流し」の効果を得られる。
    だが、聞き流しは効果があっても、それだけで英語がぺらぺらになるわけがない。   翻訳されていないゲームをプレイする為に、ゲームに出てくる言葉を一文字一文字の読みを調べ、それを繋げて読み出して、そして自分が出した音から、言葉の意味を理解する。   それくらいの努力がなければ、他国言語を勉強しないほうがいい。

    • choro より:

      >通りすがりの外国人さん

      コメントありがとうございます^^

      通りすがりの外国人さんは「翻訳つきドラマ」を5年も見続けていた
      と、かなり努力をされてんですね、凄いと思います。

      ですが「日本語を聞きながら目で一生懸命に訳を追う」
      というのは立派な語学の勉強だと思いますよ。

      それは「聞き流し」ではなく「日本語の勉強」です!!

      ここで言う「英語の聞き流し」とは、
      努力もせずに「ただ英語を聞くだけの勉強法」です。

      残念ながら日本人の中には「聞くだけで英語話せるようになる」
      と勘違いしている人が少なからずいます^^;

      それは「聞き流し」に限らず、
      この教材で勉強すれば話せるようになれるだとか、
      英会話スクールに行けば大丈夫だとか、

      そういった考え方です。

      通りすがりの外国人さんからコメント頂いた通り、
      言語は聞くだけでなく目で追ったり、実際に言葉にして話したり、
      五感を使って理解して使う努力をしないと身に付かないと思います。

      最後に頂いたコメント

      「努力がなければ、他国言語を勉強しないほうがいい。」

      この考え方には大変頭が下がりました。

      それくらい強い言葉で伝えた方が良いのかもしれませんね。

      本当に貴重なご意見ありがとうございました。

  2. マーサ より:

    少し金はかかってもDMM英会話みたいなのをやった方がいいっすよ・・・
    聞き流して実になる訳が無いっす;

  3. choro より:

    >マーサさん

    コメントありがとうございます。

    私もそう思います。
    英語は絶対に話して習得するべきですね♪

    あとお金も絶対に使うべきです。
    痛みがないと人って続けられないですからね。

  4. たいく~ん より:

    ロンドンに留学していた者です。

    英語を習得する上で最悪なのが、文字で勉強することです。
    読書では英語力は全く上がりません!
    英語は文字言語ではなく、音声言語だからです。

    テレビをサブタイトル無しで、単語の意味などお構いなく見続ける。
    そしてリズムを掴む。
    毎日1時間以上、できれば6時間見れば英語は身に付きます。
    ソープオペラがいいでしょう。日常会話の宝庫です。映画は駄目です。

    かつてはラジオが重宝されていました。
    短波やAFN。今ではネットで聞くことができます。

    • choro より:

      >たいく~んさん

      コメントありがとうございます。

      そうですね、英会話は聞いて話さないと身に付かないと思います。

      本当に音で学ぶ言語かと。。。

      。。。とはいえ、個人個人で何で上達したかは違いが出ますし、
      「これさえやればOKってモノでもないのかなぁ」なんて思っています!!

      英語を身に付ける為に、読む、書く、聞く、話す、
      全てを駆使して上達していけば良いのではないでしょうか?

      少なくとも私は無駄に思えたことも全てが積み重なった結果だと思います。
      (例えばノートの端から端までびっしり書いた単語練習とか、笑)

      それにしても毎日6時間見続けるっていうのは凄いですね。
      それだけ英語だけに毎日時間を費やして勉強できる人なら身に付きそうです。

  5. りん より:

    私は理解できる範囲の英会話をランダムで垂れ流しにしてますがかなり効果ありましたよ。全く効果が無いなんて決めつけすぎじゃないでしょうか?

    • choro より:

      >りんさん

      コメントありがとうございます。

      そうですね、英語の勉強法は山登りと同じで色々あると思います。

      例えば、富士山を登るのだって4つのルートがあって、
      それぞれ特徴があって、それぞれ得意なルートがありますよね?

      それと同じく、英語も好みで好きな勉強法をすれば良いと思いますよ。

      私個人としては垂れ流しはあまり合わなかったのでそう書きましたが、
      全く効果がなかったとは思っていませんよ。
      ですが、りんさんにはそのルートが合っていたのでしょうね。

      もし、りんさんが垂れ流しが効果的だと広めたいのであれば、
      ご自身のブログなどで英語を勉強している方に伝えてあげて下さい。

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