英会話初心者にもお薦め!シャドーイングでリスニング&発音上達!
シャドーイングという勉強法をご存知ですか?
英語の学習法の一種で主に通訳をやりたい方などが行う学習法ですが、
リスニング力や発音を上達させることができ、表現力も身に付くので、
英会話ができるようになりたい人には、お薦めの英語の勉強法です!!
今回はシャドーイングのメリットとやり方をご紹介いたします。
シャドーイングってどんな学習法?
シャドーイングとは、その名のとおり「影」のように英文の後についていき、
発音やアクセントにいたるまで、そっくりそのまま真似る練習法です。
具体的には。。。
お手本: I read the book which she had bought at the secondhand bookstore.
学習者: I read the book which she had bought at the secondhand bookstore.
といった風に、音声を聞きながら、後を追いかけて声に出す練習になります!!
簡単に言うと、「聞く」と「話す」を同時にやる訓練ですね♪
シャドーイングの効果
シャドーイングは一見難しそうな印象を受けますが、
慣れると意外と簡単で英語学習においては絶大な効果が期待できます。
リスニング力が上がる
シャドーイングは「聞く」と「話す」を同時に行う学習法なので、
リスニング力が格段に上がります。
なせ、リスニング力が上がるのかと言うと、
話せる英語は、当然聞く事もできる英語になるからです!!
英語は聞いていると、何となく分かった気になってしまうことがありますが、
このシャドーイングを行うと「何となくの部分」がすぐに分かり、
自分のリスニングやスピーキングの弱点を発見することができます。
試しに何か英語の音声を聞きながら、シャドーイングを行ってみてください!!
そうすると、「ごにょごにょ。。。」となってしまう部分が発見できるはずです。
そして、その部分があなたの弱点であり、あなたの物になっていない英語です!!
発音が上達する
シャドーイングは音声を聞いて、その音声を真似て発声する練習です。
音読やオーバーラッピングと違い、音だけを聞いてすぐ真似る練習法なので
自己流の発音にならず、聞こえた音をそのまま真似ることになります。
文字を見ながらだと、どうしてもその文字から発音をイメージしてしまいますが、
音だけを聞いて、しかもその音を発声することに精一杯になるので、
ヘタに自己流の発音になる事がなく、本来のアクセントや発音が身に付きます。
I read the book which she had bought at the secondhand bookstore.
これを読むと自分の発音になってしまいますが、
シャドーイングは、音声に着いてくのだけでも必死になるので、
自己流の発音にする方が大変です!!
能動言語が増える(アウトプットの練習)
能動言語とは、完全に自分のものになっている表現のことです。
英語を話していると口癖のように、何も考えなくても表現しやすい構文、
意識しなくても「スッ」と出てくる表現ってないですか?
シャドーイングでは、能動言語で表現の幅を広げることができます。
以前にもお話しましたが、聞き取れる英語と表現できる英語には差があります。
(これは英語のネイティブでもそうですし、日本語においてもそうです)
・「聞いて分かる」言葉(受動言語)
・「自分で使える」言葉(能動言語)
この2つには埋める事のできない大きな隔たりがあります。
詳しくはこちら ⇒ 英会話は上級スキル!インプットとアウトプットの差!
シャドーイングをしている際に「ごにょごにょ」となってしまう原因には、
・その単語が分からない
・単語は分かるけど、その発音に慣れていない
・単語と単語がくっついた音(リエゾン)に慣れていない
などがあげられますが、その他にあなたの引き出しの中にその表現が入っていない、
つまり能動言語になっていないことが一番の原因であることが多いです。
それを声に出して練習をすることで、自分の表現として身に付ける訓練ができます。
シャドーイングのメリット
音読やオーバーラッピングは、文字を見ながらしか練習ができません!!
しかしシャドーイングは音声を聞いて、それをそのまま真似る訓練法です。
なので、音声教材ひとつで「いつでもどこでも練習」ができます。
また、机に向かってやる必要がなく、時間を作りやすいため継続しやすく、
ちょっとした隙間時間にも勉強することができる点は大きなメリットです!!
そう考えると、一見大変そうなシャドーイングですが、
圧倒的にやりやすくて効果的な勉強法じゃありませんか?
シャドーイングの注意点
さて、そんな万能なシャドーイングですが、注意点がいくつかあります。
覚えたい国の英語で練習する
シャドーイングは聞こえてくる音をそっくりそのまま真似る訓練です。
なので、例えばアメリカ英語が話せるようになりたいのに、
イギリス英語を聞きながらシャドーイングをするのはダメです。
また、聞こえてくる音を、お手本通り真似るということは、
日本語英語からの脱却や自己流の発音を矯正するためにも重要です。
お手本通りやらなければ、結局それは自己流と同じなので、
絶対にお手本の真似をするようにしましょう。
もちろん、お手本と同時に発声したり追い抜いたりするのもダメですよ♪
完璧を求めない!!
シャドーイングで完璧を求めるのはよくありません。
まず、完璧を目指すなら、
ネイティブと同じになれるまで繰り返しやらなければいけないでますが、
それだと時間がかかりすぎる上に飽きてしまうと思います。
それよりも、自分にとって本当に簡単なものを長く多くやることが大事です。
実際、私もシャドーイングは、初心者用の教材やNHKラジオ講座から始めて、
それらをランダムに聞き回しながらレベルアップさせてきました。
普段の実力なら言える程度の凡ミスであれば、気にしないようにしましょう。
中学1年生レベルからやる
私たち日本人は文法や単語などは中学校一年生レベルから勉強していますが、
リスニングやスピーキングは初心者レベルでの練習をしていません!!
シャドーイングは中学校1年生レベル、「My name is…」から始めましょう。
実際、私も初めてシャドーイングをした時は、
NHKラジオの基礎英語でさえ、言葉に詰まってしまうことがありました^^;
あまり気づいていませんが、人は普段の日常英会話では、
知らず知らずのうちに自分の得意な構文を使ってしまうという癖があります。
なので、表現力の幅を広げるために中1レベルから始めることをオススメします。
中級者や上級者にとっては、中1で習う自己紹介などのリスニングは簡単すぎますが、
先ほどもお伝えした通り「理解できる英語と表現できるの英語」は全くの別物です。
実際、試しに英語で1分間「自己紹介」をしてみると、
聞くのは簡単な自己紹介が「やってみると難しいこと」が分かりますよ♪
シャドーイングを中一レベルから始めるのにお薦めなのはこちらの教材です。
英語ぺらぺら君で使われている単語は中学生レベルで、構文も易しいものばかりです。
また、この教材は海外旅行から簡単な日常英会話まで学習するための教材なので、
ここで使われている表現が出るようになれば「日常会話」で困ることはありません!!
新たに難しい単語を覚える必要もなく、易しくて使える表現が基礎から身に付くので、
シャドーイングで簡単な日常英会話を身に付けるにはピッタリだと思います。
シャドーイングの良さは、自分の弱点がわかる点、得られる効果の高さ、
そして音声さえ聞く事ができれば、いつでもどこでもできる手軽さ、
継続のしやすさにあり、その結果、勉強を習慣化させやすい点にあります。
オーバーラッピングや音読も同じく効果がある学習法ですが、
文字を見ながらしか勉強できないので、手軽さや継続性にやや問題があります。
それに比べるとシャドーイングは圧倒的に続けやすく、
効果も絶大で習慣化させやすいので是非試してみてください♪
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※要望が多かったため作りました!良かったら参考にして下さい(^^)