前置詞「beyond」のイメージ!「across」「over」との違い!!

 

前置詞 (1)

 

英語の前置詞は日本語の意味だけではなく、イメージを掴まないと難しいです。

頻度が高く、一般的によく使われる前置詞は覚えやすいですが、
そうではない前置詞は、意識して使って行かなくては身に付きません!!

また、似たような意味を生み出す前置詞も多くあるため、
しっかりと個々の前置詞の意識やイメージを掴む必要があります。

今回は、そんな前置詞の中から「beyond」のイメージについてお伝えいたします。

 

前置詞「beyond」のイメージ!!

 

 

前置詞「beyond」のイメージが「枠を超えた彼方」です!!

あまり使わない馴染みの薄い単語ですが、映画の台詞には度々登場します。

コアのイメージとしては「枠を超えた彼方」ですが、
基本的に日本語訳では「~を越えて」と訳されているので、
以前にご紹介した「across」や「over」との区別が難しいかもしれません!!

⇒ 英会話のための英文法!基本前置詞「across」の意味とイメージ!

せっかくなので、例文を使ってそのイメージを掴んでみましょう!!

 

派生イメージ : ~の向こうに・超えて(場所)

They came from beyond the sea.(彼らは海の彼方からやってきた)
There is the castle beyond the bridge.(その城は橋の向こうにある)

前置詞「beyond」を使う表現では、一番多く使われる表現です。

文字通り「向こう側から来る」「向こう側にある」など、
範囲や境界線を越えた「遥か彼方にある」といった意味を生み出します!!

感覚としては、何となく「はるばるやって来た」「遥か彼方」という感覚ですね。

 

派生イメージ : ~を過ぎて(時間)

You can’t stay out beyond 10 p.m.(午後10時以降は外出禁止です)

越える意識は「場所」だけでなく「時間」でも使えます。
但し「時間」の境界線は「beyond」より「after」を使う方が一般的です。

⇒ 英会話のための英文法!基本前置詞「after」の意味とイメージ!

 

派生イメージ : 程度や範囲を超えて

My ability is beyond your’s.(私の能力はあなたの能力を超えています)
It has changed beyond recognition.(それは見分けがつかないほど変わった)

自分の「能力の範囲」「想像」を越えてしまったという意識です。

前置詞「beyond」のイメージはこちらに基づいて使う事が多いと思います!!

 

前置詞「beyond」と「across」「over」の違い!!

 

前置詞 (4)

 

前置詞「beyond」に似た意味を生み出す前置詞に「across」「over」があります。

日本語訳では、似たような意味になりますが「意識」が違います。

・across ⇒ 平らな表面に沿って向こう側
・over  ⇒ 上を越えて向こう側
・beyond ⇒ 範囲を超えて更に向こう側

イメージとしては、上にあげたような印象を受けます!!

 

せっかくなので、それぞれの前置詞を使った例文を見てみましょう!!

My house is across the river.(私の家は川の向こう側にあります)
My house is over the mountain.(私の家は山の向こう側にあります)
My house is beyond the mountain.(私の家は山を越えた向こう側にあります)

1つ目の文は「川を横切った向こう側」という意味ですよね?

川という「平面を横切った向こう側」ですので「across」を使っています。

但し、向こう側なので「上を越える感触」で話せば「over」でもOKですし、
もちろん「beyond」を使ったとしても問題ありません!!

2つ目の文は「山を越えた向こう側」という意味ですね。

こちらは山という立体物を越えていかなければならないので、
川の時のように「平面」が意識される「across」を使う事ができません!!

但し、範囲の向こう側の意識を生み出す「beyond」は使う事ができます。

3つ目の文も「山を越えた向こう側」という意味ですが、
先ほどの「over」よりも更にその先「遥か彼方」を連想させます!!

理由は「beyond」には「彼方の向こう」という意識が強いため、
超えて行った「更にその先(範囲外)」をイメージさせる働きがあるからです!!

 

前置詞 (6)

 

このように同じ「同じ向こう側」でも意識が少しずつ異なるんですね^^

因みに、前置詞「beyond」は「場所」や「時間」でも使えますが、
どちらかといえば「想定外」「予想外」「範囲外」といった意識が強いので、
想像を超えた、考えの範囲外、予想の及ばない向こうという意識が強くある単語です。

言ってしまえば「越えていった更に先」というイメージですね。

 

 

なかなかイメージが掴みにくい前置詞ですが、
辞書で日本語を調べるだけではなく、実際に使われている英文に多く出会って、
その感覚を身に付けて行くようにすると良いと思います!!

もちろん出会って覚えるだけでなく、ちゃんと使って自分の物にして下さいね。

 

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※要望が多かったため作りました!良かったら参考にして下さい(^^)


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4 Responses to “前置詞「beyond」のイメージ!「across」「over」との違い!!”

  1. 花蓮 より:

    初めまして、
    では・・You have been beyond kind to me.の意味は

    【きみは想像を超える優しさを僕にくれる】

    みたいな感じに訳していいでしょうか?

    • choro より:

      >花蓮さん

      はじめまして、コメントありがとうございます(^^)

      質問の件ですが。。。

      ・You have been beyond kind to me.
      ・きみは想像を超える優しさを僕にくれる

      こういった言い回しは、私は聞いたことないです。

      もし、上のような意味の英文を作るとしたらこんな感じになると思います↓

      ・You give me a lot of kindness more than I expected.
      ・君は私に想像以上にたくさんの優しさをくれます

      今回は「beyond」を前置詞として使っているので、
      形容詞の「kind」は名詞「kindness」にしなくてはダメですね。

      ただそうなると文の構造としては、少しおかしいと思います。

       

      また、副詞として「beyond」を使うとしても、
      頻度を表す副詞として「beyond」を使うのを私は聞いたことないです。

      ■頻度を表す副詞↓

      http://nagatuduki-eikaiwa.com/8015.html

      頻度を表す副詞で、似たような意味の文を作るとしたらこうです↓

      ・You are so kind more than I expected.

      花蓮さんの送ってくださった文は作れないと思いますので、
      ネイティブの方にでも機会があったら確認を取ってみてくださいね。

       

      • 花蓮 より:

        回答ありがとうございました!
        例に書いていただいた文章ならすっきり理解できますが、
        reyond kind to meがどうしても分からなくて、検索してたら
        ここにたどり着きました。
        実はその後に続く文章がありまして、
        It’s really means world to me.
        It’sというのはkind を指してますよね?なので想像力と妄想で
        無理やり訳してみました(笑)
        因みに彼はカナダ人です。
        忙しい人なので、意味を検証できないのが残念です^^;

        • choro より:

          >花蓮さん

          あまり聞きなれない文章なので文語的か口語的なものかもです。

          私も機会があったらネイティブに聞いてみますね。

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